個性「原神」 (ページ20)

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有名人になっちまった件についてページ20

あの自分の見せ場がなかった入試も終わり、残す一大イベントは卒業式だけとなった

それまでは少し落ち着いて生活できるかなって思ってた

思ってたんだよ

こっちは！！

【新たなヒーロー誕生！】

デカデカと書いてある雑誌に、目を通す

まあ、何があったのかというと…

あれは天から降る雪の日でした。…なんのプロローグだよ。これ

まあ、雪が降ったのは事実なんだけど

その日、私は公安の人に皆が、寝不足だから、エナジードリンクを買ってきてって頼まれ、お使いに行った

寝不足なら寝ればいいのにと思ったが、それは言わなかった。逆にキレられそうで怖かったから

そうしたらね、事件に遭遇しちゃったのよ！

転生あるあるの1つ事件遭遇だよ

それで、周りにヒーローたちもいない。ましてや周りには一般人ばかり

誰もヴィランを止めない。じゃあ誰がヴィランを止める？

ヒーロー免許を持ってる私しかいないでしょ！？

マスコミが来る前に、さっさとヴィランを倒してその場を立ち去ろうとしたら…

「もしかして…あなたが「ヒーローの影」ですか！？」

「ヒーローの影」って何！？初めて聞いたんだけど！？

一気にマスコミに捕まり、適当に質問に答えた

まあ、そんな大きな事にはならないだろうと思っていた

思っていたんだよ。でもマスコミの考えは私の想像以上だった

デカデカと【ヒーロー誕生】だなんて新聞や雑誌に掲載され、ここ二日間ぐらいのニュースはその話で持ち切り…

『……うぅ…うぅ…』

「変な声出すな」

『だってぇ…私、平凡に生きたいだけなのに…こんな有名になるつもりなんてなかったのにぃ…』

「わかったから、早くしろ」

『はーい…』

こんな時でも師匠は師匠だった。

この合理的主義者め！！