個性「原神」 (ページ18)

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入試ページ18

雄英高校ヒーロー科入試当日

私はカイロを手に持ちながら、隣でブツブツ言っている電気を見る

「俺、受かるかな？大丈夫かな？落ちたらどうしよ…」

『もっと自分に自信を持ちなさいよ。自分は受かるんだ！っていう気持ちでいかないとガチで落ちるよ』

「…まるで一度体験したような言い方だな」

えぇ。一度体験しましたから

あの、地獄の日々を、今でも思い出すだけで涙が出てくる

あの時は苦しかったよなぁ！普段ならやりもしない勉強に手をつけて、日々時間との勝負で…

逃げ出したくても逃げ出せない日々ッ！

転生して、もう一回受験するとは思ってもみなかったよ！！

頭を抱えながら挑んだ筆記試験。…案外難しかった

そして、本題の実技演習試験

「今日は俺のライヴにようこそー！！！エヴィバディセイヘイ！」

あ、マイクさん。相変わらず元気ですね

「入試要項通り！

リスナーにはこの後１０分間の“模擬市街地演習”を行ってもらうぜ！

持ち込みは自由！プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな！OK！？」

用紙を見れば、同校同士では試験を受けさせないみたい

たぶん、助け合いや、潰し合いを避けるためだろう

いわば自分の力で受かれって事か…なるほど。

各演習場にはバスで移動する。どんだけ広いんだよ。東京ドームより広いでしょ。絶対

周りを見れば、皆自信満々の様子。…その自信を分けてもらいたいね！！？

「ハイスタート！」

マイクさんがそう叫んだ。

……そういうことね。

私は地面を蹴った

「おいおい、飛び出したのは１人だけか！？

実践じゃカウントなんざねぇんだよ！！そら！走れ走れぇ！賽は投げられてんぞ！」