個性「原神」 (ページ2)

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転生ページ2

"死んだら転生"

そんな夢小説みたいな話が、本当に起きた

私神原Aは転生者だ

前世は普通の華のJKで、「原神」というゲームのヲタクをしていた

ガチの無課金だったから、原石を溜めて溜めて、八重神子のガチャを引こうとした時、トラックと衝突した。……歩きスマホはダメだよ。絶対。こうなるから

あれほどガミガミと「歩きスマホやめなっ！」って言ってくれてた母よ。すまん

冷たくなっていく自分の体。

死んでしまうんだと、悟る。

ただ最後に一言言わせてくれ…

『……何で全部武器なの……』

最後の最後までガチャ運が無かったのだ……

っていうのを今、家のドアに足の小指をぶつけた衝撃で思い出した

私が転生したのは「僕のヒーローアカデミア」という少年漫画の世界

ここは世界人口約8割が何らかの特異体質___「個性」を持っている

……なんちゅう物騒な世界に転生してしまったのだろうか

いや、そんなことよりも……

『……んぎゃあー！！！』

ぶつけた小指が痛い！

「あちゃー小指ぶつけたの？痛かったわね〜」

私を抱き上げるのが、今世の母まつり

「痛いの痛いの飛んでけ〜」

……不思議と痛さが無くなる魔法の言葉なんだよな…

「ただいま」

帰ってきたのは父湊(みなと)

「おかえりなさい。湊さん」

「ただいま。

いい子に待ってたか〜A。お前は可愛いなぁ」

『ん〜』

現在 3歳。

前世16歳。……穴があったら入りたい

「……そろそろ"個性"が発現してもいい歳なんだけどなぁ」

「湊さん。子供の成長は個人差があるんですよ。そう簡単に発現しません」

「わかってるさ」

"個性"ねぇ……。