ライオンの婚約者 (ページ32)

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「やめろーっ！！」

「…と、シュラウドくんが帰らぬ人となればマスコミが押し寄せ、朝夕問わずみなさんは取材攻め

大切な生徒がやつれていくところなんて見たくありません。私、優しいので」

「協力してくれないなら、テレビ局をハッキングしてニュースのモザイク処理をとってやる

【友人を見捨てた生徒】っていうテロップをつけて放送するからね！」

オルトは社会的に、彼らを消すらしい。こういったところは本当にイデアそっくりだ

学園で不祥事が起きて、一番困るのは学園長だが…

こんなニュースが世間に出たら、親は悲しみ、芸能活動をしている者はイメージダウンに繋がる

ここは手を貸すしかないと、誰もが思った

一同はとりあえず購買部に向かった

ゴーストの事ならサムが知っているだろう、とリリアが提案したからだ

数人が購買部に行き、少ししたら戻ってきた

学園長の手には小さな箱があった

箱の中身は「断絶の指輪」という指輪が入っていた。これを花嫁の指にはめるらしい

しかし、どうやってはめようか…

すると学園長は思いついた

「名付けて【オペレーション・プロポーズ】！」

式を挙げる会場に乱入をし、花嫁を奪い取り指輪をはめるとの事。

この任務に選ばれたのは高身長イケメンの8名

トレイ、ジャック、リーチ兄弟、ヴィル、レオナ、ディアン、そしてセベク

本当はマレウスの予定だったが、仮にも次期王がゴースト相手に求婚などしたら面倒なことになるので、代わりにセベクが来た

「アンタ、Aの事はいいの？」

「あ？心配いらねぇよ。なんなら…

『安心してください。レオナ様が選ばれるわけないので。もし、選ばれてしまったら…魂を呼び戻すだけなので』

なんて呑気に言って、紅茶を飲んでるぜ」

「案外お嬢って独占欲強めなんだよな」