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翌日。
まだ早起きをするには早い時間帯。Aの携帯音が部屋に鳴り響く。彼女は眠い目を擦りながら電話に出る
『…だれ』
「あ、お嬢？元気？」
『今、お前に起こされて元気じゃない』
「そりゃー悪いことしなぁ…」
『何の用件よ。こんな朝っぱらから電話しといて、しょうもないことだったら承知しないから』
「いやーそれが…
───シルクが消えた」
『………は？』
「消えたというよりも、そっちに向かったの方が正しいか…」
『……』
二人の間に沈黙ができる。
シルクが消えた？消えて、こっちに向かってきている？？
Aの頭の中は混乱するばかり
『あんた変なこと言ったんじゃないでしょうねぇ』
「夕焼けの草原の朝日は綺麗だぞ、とは言ったな」
『それだろ』
「だよなー」
『今から探し出すから、お前も早くこっち来い。一時間で来いよ』
「い、一時間！？」
『本当なら10分以内に来いって言いたいぐらいなんだけど？』
「今から行きます」
電話を切って、Aはレオナの腕から離れる
「……どこに行く」
『うちの坊ちゃんが夕焼けの草原に来ているらしく…探します』
「…お前もつくづく大変だな」
『眠いなら寝てていいですよ』
Aはレオナの頭を撫でて、動きやすい服に着替えた
「朝食までには戻ってこい」
『戻れたらいいですけど』
箒を取り出し、部屋の窓から外に出た
『朝日が綺麗…と言ったら"あそこ"か』
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作者名：ぽてち | 作成日時：2024年3月3日 12時
