ライオンの婚約者 (ページ22)

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『全く信じられない！！』

風呂から出たAの第一声がこれだった。

かけられたワインの匂いは消え、体中からボディソープのいい匂いがする

『なんで私がワインをかけられなければならないの！？私何もしてないのに！

だいたいあなたが悪いんですよ！』

ベッドで寝転んでいるレオナを指さして、そう言う

「そう起きたことをグチグチ言うんじゃねぇ。もう寝るぞ」

Aの腕を引っ張る

『寝るぞ、じゃありませんよ！こんな仕打ち今までありました！？

そりゃあレオナ様の婚約者候補と呼ばれた方々には色々といじめられてきましたが、』

「おい、それ初耳だ」

『黙秘してましたからね。

…ほかの人がいる中でワインをかけられるなんて初めてですよ！

でもまぁ、仕返しされた時のカミーラ嬢の顔…ふふっ。思い出すだけで面白い！

はぁ、あのままどん底に落ちてくれないかしら。そうしたらもっと面白いのにぃ』

「はははっ！お前ならどん底に落とせるだろ」

『していいんですか？』

「好きにしろ」

レオナはAを抱きしめながら眠った。レオナの温もりに包まれながらAは、カミーラをどうしようかと考えるのであった