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「A嬢！これはよく来てくれた！」
『いえいえ。私も久しぶりに来れて良かったです。
ご迷惑かと思いますが、少しの間よろしくお願い致します』
Aはファレナ王と握手を、王妃と抱擁を交わした
「おじたん！おねーたん！」
二人の帰りを楽しみに待っていたチェカは扉をパーン！と壊す勢いで開け、Aに抱きつく
「ホリデーの間、ここで過ごすってほんと？」
『うん、そうなっちゃった…』
「僕ね、Aおねーたんに読んでもらいたい絵本がいっぱいあるの！早速、僕の部屋に来て！」
『今から！？……ちょ、力強っ！』
子供力というものなのか、チェカに腕を引っ張られながらAは歩き出す
『チェカくん。ちょっと待って』
「ん？どうしたの？」
『私、着替えたいんだけど。制服のままだし』
「それなら……おーい！」
チェカは近くの従者を呼び、あーだこーだ話し出す
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
従者に手を引かれながら、来賓客用の部屋に通される
まさかこれが一時間以上に渡る、服選びだとは思わかなった
「A様にはこちらの方が…」
「いえ、こちらドレス方がよろしいです」
長きに渡る服選び。ただ制服から私服に着替えたかっただけなのに…と頭を抱える
「それで！どちらに致します？」
『あ……えっと……涼し気なやつで…』
夕焼けの草原の気温は高い。Aにとっては地獄だ。今も、Aの周りでは雪が舞っている
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作者名：ぽてち | 作成日時：2024年3月3日 12時
