ライオンの婚約者 (ページ16)

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「A。少し頼み事だ」

『はい？』

Aはこの時、承諾をしなければ良かったと思った

なぜなら……

『なんで今日はこんなにもサバナクローが多いのよ！！』

今日のモストロ・ラウンジはどこかおかしい

いや、おかしいというか人がおかしい…

何故こんなにもサバナクロー寮生が多いのだろうか

『お待たせしました〜。肉増し増しピザでーす』

疲れ顔を隠しながら、接客をしていく

「Aさんお疲れ様です」

『……ジェイド？来るの遅くない？』

「少し野暮用があったので。今日はもう終わっていいとアズールから言われてます」

『や、やったー…あははっ…』

Aはフラフラしながらモストロ・ラウンジから出た

「A」

ラウンジの前でレオナがAが出てくるのを待っていた

『あ、レオナ様。言われた通りに接客してきましたよ……

ちょっと、疲れ…』

Aがレオナの方に倒れた

「頑張ったな」

疲れて寝ているAの頭を撫でて、サバナクローに向かった

Aが目を覚ます頃には朝日が登っており、ここがユーミン寮ではなくサバナクロー寮で、レオナの部屋だと言うことは隣で寝ているレオナを見てわかった

「起きたか？」

『私よりも早起きだなんて…今日雪かなにか降るんですか…』

「相変わらずの毒舌振りだな」

レオナが早起きするなんてありえないと顔をしながら、ベッドから降りる

『風呂、借りますよ』

「どうぞご勝手に。なんなら一緒に入るか」

『結構です！』

朝から機嫌がいいレオナと、嫌な予感しかしないAだった