ライオンの婚約者 (ページ12)

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ほとんどの生徒たちの頭にイソギンチャクが生えて数日

Aはサバナクローに訪れていた、というかレオナとの逢瀬だ(普通に寮生はいる)

レオナはAの膝枕で寝ており、Aは花冠を作っていた

「相変わらず仲がよろしいことで」

『1日1回は会わないと、レオナ様が拗ねちゃうから』

「へぇ〜」

この会話がレオナに聞こえているか、いないかは分からないが、絶対誰にも言ってはならないと周りの寮生は心に誓った

Aが花冠を作り終える頃に、監督生とグリムを連れたジャックが帰ってきた

『レオナ様〜起きてくださーい

ジャックが何やら監督生を連れて来ましたよ？』

Aにペシペシと頭を叩かれながら、レオナは目を覚ました

「レオナさん頼みがあります。暫くコイツら、サバナクローに置いてもらえませんか」

「却下だ」

一息付く間もなく却下された

『まあ、酷い』

「ウチの寮はペットの持ち込みも禁止してる。毛が落ちるからな」

「嘘つけ～！オマエらの方がオレ様よりよほど毛がフサフサしてるじゃねぇか！」

「それはそれ。これはこれッス」

「だいたいな。

空き部屋の掃除なんか何ヶ月もしてねぇし、寮生どものがらくた置き場になってんだろ。2匹もどこに置いておくつもりだ」

「……あ。そうだ」

ラギーが何か閃いたような顔をした

「コイツら、レオナさんの部屋に置いておけばいいじゃないッスか」

「「「はあ！！？？」」」

「おい、ラギー。言葉は慎重に選べよ。口を縫い合わされたいのか？」

「だってレオナさんは部屋に召使いがいるのとか慣れっこでしょ？

宿代がわりに身の回りのお世話はそいつらにやらせたらWin-Winじゃないスか」

「ガルル……ラギー、テメェ……」