【鬼滅の刃】愛に狂った鬼の末路 (ページ6)

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五話憎愛ページ6

貴方『生意気な餓鬼だなぁ』

「お前のソレは愛とは言わない！」

貴方『じゃあ何だい？』

「呪縛だ！」

貴方『面白い事を言うね、お前』

私が抱いているのは、愛ではなく呪縛だという赤目の少年

貴方『死ぬと分かっていてもがくのは苦しいだろう？だから、ほら…おいで』

腕を広げれば、術にかかった金の髪の少年はフラフラとした足取りでこちらへ向かってくる

貴方『そう、良い子だね。私が愛してあげるからね』

「ほんとに？捨てない？」

貴方『捨てないよ、君は私の一部となるんだから。』

「善逸！戻ってくるんだ！」

術にかかって、動くことの出来ない赤目の少年は涙を溜めて叫んだ

素晴らしい友人愛

森の奥で会ったあの少年達に再会できたのだ。これは運命としか思えない

貴方『その綺麗な愛…是非とも取り込ませて貰いたい。』

愛を取り込めば、私の偽りの愛はホンモノになる

そう、信じている

金髪の少年が体にもう少しで入ってくる……その時だった

伸ばされた手を、何かが掴んだ

そして、私の頬を刃がかすった

「良くもちこたえたな！藤の屋敷まで走れ！！」

貴方『柱…か』

肩に炎の羽織を掛けた男は、こちらを見るなり

大きな目を見開き

開けた口の大きさにしては、小さい声で

「A」

と言った