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四話 愛情 ページ5
煉獄ノ心境
煉獄「」
任務が終わった後、一雨来た
煉獄「よもや、降られてしまったな!」
梅雨の時期だから仕方ない
でんでん虫のへばりついた木の下で、雨が上がるのを待っていた
紫陽花が横に咲いていた
紫色の紫陽花は綺麗に蕾を開いて、雨水を呑んでいる
その紫陽花の色は何かを彷彿とさせる紫の色をしていた
煉獄「……A」
昔、鬼に追われた少女を助けた
屋敷は燃えて、家族や使用人は鬼に食われ、焼けてしまったらしい
暫くの間、俺達の屋敷で生活していたが
買い物に行くといって帰ってこなくなった
何日も探したが、Aは見つからなかった
鬼に食われたのか、攫われたのか、何か考えがあって姿を消したのか
今でも分からない
煉獄「うむ、きっと逢える!」
雨が上がり、空が晴れた
でんでん虫はいつの間にか姿を消していて
紫陽花は腹がいっぱいとでも言うように、水を弾いていた
煉獄「日が暮れるな……」
─カァ!カァ!上弦ノ零!癸ノ隊士ガ戦闘中!加勢二向カエ
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作成日時:2019年11月5日 23時