【鬼滅の刃】愛に狂った鬼の末路 (ページ2)

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一話博愛ページ2

隊士ノ心境

鬼は、私を抱き締めながら話し始めた

体が、鬼の華奢な体に埋まっていく感覚を感じながら

苦しくも自分の看取り人となる鬼の言葉に耳を傾ける

『私の愛で君を包んであげよう。それは素晴らしく綺麗なものだ』

鬼の体は血生臭く、愛なんて感じかなかった

冷たい体温、苦しくなる呼吸

愛なんて微塵も感じない

ゆっくりと、鬼の一部になっていく

「私は、お前を許さない、誰もお前を愛さない」

回らない舌で鬼を見上げれば

鬼は大粒の涙を流しながら

私を体の中へ押し込んだ

『可哀想に、愛を知らないのか。私と共に愛を育み永遠の時を生きよう。何れ分かる』

「愛なんて」

『さぁ、堕ちておいで』

鬼は愛を語りながら、私を取り込んだ

死んでいく恐怖を感じながら

偽りの愛に包まれて

私は鬼の体内で潰された