空と七つの星 -03- (ページ6)

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【 Juri 】

俺から携帯を奪い返すと、楽屋の端っこに向かって歩きながらAちゃんと話し出した。

北「なんかあった？電話してくるなんて。」

みんな自分が元いた位置に戻りながらも、北斗の声に耳を傾けているのがわかる。

北「本当？よかった！いつ！」

急に北斗が大きな声を出す。

あいつあんな声出んのか。

一通り話終わったのか電話が終わると、北斗は俺のところに来た。

北「退院できそうだって！」

「おーよかったな。」

横で聞いていた慎太郎が、急に立ち上がって、

いかにも『いいこと思いつきました！』みたいな顔で俺をみてきた。

慎「北斗んちで退院パーティーしようぜ！」

高「え！それめっちゃいいじゃん！」

パッときょもをみると、珍しく今回は乗り気らしい。

京「Aちゃんに会ってみたいし。」

ジ「樹、真美ちゃんも連れて来なよ！」

「おー、そうすっかー。でもまずはAちゃんの体調第一ってことで。な？北斗。」

当の本人は、非常に複雑そうな顔をしていた。

きっと、『会わせたい』と『会わせたくない』が混在してるんだろう。

実は俺も真美を最初に紹介した時は、そんな心境だった。