空と七つの星 -03- (ページ12)

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【 you 】

北斗着いたよ!

12時前。

退院祝い、と下の売店で滝沢先生が買ってくれたいちごクレープを食堂で食べているとLINEが鳴った。

「着いたって！」

滝「おうおぅ、駐車場？」

ちょうどお昼休憩に入った滝沢先生が北斗くんが来るまで、と食堂に付き合ってくれた。

滝「はー、Aも退院か〜。」

滝沢先生はいつも私のことをAちゃん、と呼ぶくせに、たまに呼び捨てで呼ぶ。本当にたまに。

しかもそのタイミングが未だによくわからない。

「またすぐ来ますけども。」

退院はするけど、年明けには検査で来ることになってる。

回復傾向が見られれば1ヶ月後。

そこでも問題なければまた2ヶ月ごとに戻れる予定。

滝「わかってると思うけど、激しい運動はダメよ。バイトもまだ…」

「わかってますって！！！」

滝沢先生は名残惜しいのか、あれはダメよ、これはダメよ、と言いながらついてきた。

「あ、もしもし？どこらへん？」

北「んーとね、中庭と逆側。黒の大きめの3131。」

「滝沢先生、黒の3131探して！あっち！」

滝「あー、あれじゃない？」

北「あー見えた見えた。」

北斗くんは私たちを見つけると走ってきてくれた

が、遠目に見るとただの不審者で笑ってしまう。