第一話『家訓』 ページ2
りん「ふうー、学校終わったね！疲れたなー！」
ヒカリ「りんの場合、一時間目から六時間目まで爆睡してるだけだと思うけど。」
りん「そうだっけ？それよりさ、聞いてよヒカリー！」
ヒカリ「なに？」
りん「今日さ、『家訓について考える』って言う宿題出たじゃない？」
ヒカリ「出てるわけないよ。何で勝手に宿題が変更されてんのよ。」
りん「でさー、ちょっと考えてみたのよ、硝子野風家の家訓について！」
ヒカリ「今時家訓ある家珍しいな。」
りん「硝子野風家家訓！」
ヒカリ「なんか勝手に始まったぞ。」
りん「『ツケマの予算は五百円とする！』」
ヒカリ「しょっぱなからいらない家訓だな。」
りん「『土曜日の次は日曜日である！』」
ヒカリ「その次は月曜日だよ。」
りん「『爆弾を家に持ち込んではならない！』」
ヒカリ「一家全滅させる気かアンタ。」
りん「『世界平和への貢献と実現を！』」
ヒカリ「重いよっていうか何でいきなりそんな真面目になってんの？」
りん「『ねこは犬よりも強し！』」
ヒカリ「猫それぞれだと思うけど。」
りん「『家族は全員ポニーテイルにすべし！』」
ヒカリ「なのにその髪型なんだね。」
りん「『あんなことをしてはならない！』
ヒカリ「どんなことよ。」
りん「『家訓を守らないものはライフル銃で撃ち殺せ！』」
ヒカリ「もしもし、警察ですか？銃刀法違反してる人がいるんで来てほしいんですけど。」
りん「あーっヒカリ、人が話してる最中に電話いじらないでよ！」
ヒカリ「いじってねーわ。何でそんなやつばっかなの？」
りん「いや私に言われても困るよ。これ、うちのお父さんが作ったんだからね。」
ヒカリ「恐ろしや遺伝の力・・・。」
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作者名：Suzu | 作成日時：2022年6月15日 21時
