番外編 出会った日1 ページ14
べにside
ふう•••。
私は一つため息をつく。ここは、竜宮小学校の正門。一体どうしてこんな所に私はいるのか。答えは簡単、前の学校を転校したからだ。転校といっても、実質退学のような感じだ。私の正体が、またバレてしまい、追い出されるような形で転校した。もうこれで18回目、一年に3回も転校した計算になる。
今度こそ、というよりも、今回はどれぐらい持つのだろうという気持ちを込め、私は校舎の中へ入っていった。
校長室に行き、校長に挨拶する。校長曰く、私のクラスは6年C組というクラスらしい。しばらく話していると、ネクタイをつけた、おそらく私の担任であろう先生がやってきた。でも、どう見ても犬だ。この学校は、犬が先生をしているのかと一瞬不安になったが、教室に向かっている途中に、着物をきた青い髪の、わかい女の先生とすれ違ったので、その不安は解消された。
しばらく歩くと、6ーCと書いてあるプレートがかかった教室へ着いた。
「よし、先生が入ってきなさいといったら、教室に来るんだワン。」
そう言い残して、先生は教室の中へ入っていった。教室から、先生の声が聞こえる。
「よーしクズども、」
第一声で不安になった。
「生徒をクズっていうなよ。」
よかった、この教師の方がおかしかったのか。でも、教室の中に入らなければ、誰がいっているのかわからない。
「今日は転校生を紹介するワン。」
「ええー、また転校生ですか。」
「名作みたいなやつじゃないことを天に祈っとくまんねん。」
「うっさいな!何だよ僕みたいなって!」
中に入らないと、何がなんだかわからないな。
「では、入ってきなさい。」
先生の声とともに、私はドアを開けた。
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作者名:Suzu x他1人 | 作成日時:2022年6月4日 12時