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＿＿＿＿＿
「……あぁ、」
きらきらの、笑顔のまま。
その目だけ、寂しそうに、悲しそうに、温度を失っていく。
「そーだよね、はじめまして、なのかな」
「たぶん……、ちがったらごめんなさい」
「いや、Aちゃんがそうやって言うってことはそうなんだよね」
軽く言われるけど、……そんなの、おかしい。
わたしにとっては「はじめまして」で、
ゆうやさんにとってはそうじゃない、なんてありえないでしょ？
「Aちゃんは俺のこと知らないんでしょ？
『 はじめまして 』だもんね？」
探るように、試すように。そう言って笑うゆうやさん。
たしかに、知らない、けど。
……でもそれは、当たり前のことじゃない？
「……しらない、と思います」
「だよね、まぁそれは俺の努力不足もあるけど」
「え？」
「あーごめんね、なんでもない」
「そうですか…？」
うんそうそう、ってゆうやさんが曖昧に笑う。
努力不足ってなんだろう。努力でどうこうできるものじゃない気がするけど、できちゃうものなのかなぁ。
「……でもなんか、はじめましてじゃないと思うよ。実際は」
「実際は？」
「記憶にはないかもしれないけどね」
またあの、曖昧な笑顔。
どこかでひっかかる、その言葉。
「でも少なくとも俺は、Aちゃんのこと知ってる」
…………うそ。
思わず絶句する。恐怖でも、歓喜でも、そのほかでもなくて、ただ頭が真っ白になる。
「＿＿＿Aちゃんもたぶん知ってるよ。俺のこと」
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作者名：ましゅまろ。 | 作成日時：2018年3月23日 19時
