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「俺アイスコーヒーにするけど、どうする？はいメニュー」
向かい合った席、メニューを渡される。
手が触れて、一瞬で離したら笑われた！
「取って食べたりしないのに」
「いえその、」
「あ、今日は俺が勝手に連れてきたから奢るよ。ケーキでもなんでも遠慮なく！」
「そんな！自分のだけでも、」
「えー！いいよ！請求したりしないし！」
「……いいんですか？」
「うんうん！いい子っぽいから全然オッケー」
「いい子……？」
ちょっとよくわかんないな、この人。
だって初対面だよ？
全然知り合いじゃないし名前知らないし、金髪だしチャラチャラしてるし、怖いんですけど。
「ありがとうございます、？」
「いえいえー！好きなもの頼みなね！」
そう言いながら、メニューを覗き込んでくる。
シャンプーみたいないいにおいがした。
「ここなんでもおいしいからねー……。甘いもの好き？」
「んー、あんまり得意ではないです」
「俺も！なんか俺の知り合いに甘いもの好きなやついてさー。男なんだけど」
「スイーツ男子ですか……」
「そーやって言うんだ？あいつマジで食うよ」
「そんなに甘いもの食べるんですか？」
「エクレア常にストックしてるもん」
「それはそれは」
男の人でエクレア！面白いかも。
常に、って飽きないのかな。どんだけ！
「んーじゃあ、甘いもの好きじゃないならこれとかどう？」
そう言って指さされたのはガトーショコラ。
わー！ってにやけそうになる。
実は大好物！子どもの頃誕生日ケーキこれでした、子どもっぽくないって言われてました！
生クリームものってないし、これならいける！
嬉しい！俄然好感度アップ。テンションアップ。
「これにします！」
「ん、飲み物は？コーヒー飲める？」
「飲めます」
「じゃあこれにしよ？マジでこれのおいしさは俺が保証すっから」
「あ、じゃあそれで」
どうする？なんて聞かれたけどだいたい決めてもらっちゃった。でも安いわけじゃないよね、
安いの頼むように誘導されたわけじゃなさそう。
そんなことを考えてたら、気づいたら「ゆうや」さんが注文してて、気づいたらコーヒーやらケーキやらが運ばれてきてた。
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作者名：ましゅまろ。 | 作成日時：2018年3月23日 19時
