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「また来てたの？」
「来ちゃダメ？」
「だめじゃないけど」
「でしょ」
眠そうな低い声。
ベッドの上、うつ伏せになってスマホをいじっている赤い髪。毛先が暴れてる。
「髪どうにかしなよ、ファンの子が泣くよ」
「ファンの子は俺が好きなんだよ。髪のファンじゃないし」
「すっごい屁理屈」
「ふはは」
眠そうな笑い声も、こんな屁理屈も、ファンにとってはとんでもないサービスなんだろうな。
こうやって隣で寝てるなんてサービスどころじゃないよね。
「今日は何しに来たの」
「久しぶりにAの餃子が食べたい」
「明日仕事は？」
「歯磨きがんばる」
「夜でいいの」
「お昼」
「じゃあ夜ね」
「なんでだよ」
これは世に言う黒増ってやつなのかな。可愛らしい顔してギャップがすごいよね。
「……あれ？」
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作者名：ましゅまろ。 | 作成日時：2018年3月23日 19時
