最初で最後の恋 (ページ13)

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和「好きな人に告白するって、勇気のいる事だよね。
　だから期待させるだけさせといて、後でごめん。てゆ－のは嫌だから今言う。」

傷付けるかもしれないけど、

後から、期待させといて…って嫌だから。

和「俺ね。好きな人がいるの。だからわかる。好きな人に告白するのにどれだけ勇気がいるか。
　だから、期待させるだけさせといて…ってなるの嫌なんだ。だからはっきり言う。
　きみとは付き合えない。どれだけ頑張っても俺がきみを好きになる事はない。」

杏南「…」

和「友達になって、きみはその後俺と付き合いたい。って思ってるかもしれないけど。
　でもそんなのできない。だって俺には好きな人がいるから。
　だったら、友達になんかにならないほうがいい。なったってその後は何にもないんだから。」

杏南「…」

言い過ぎた、かな⁇

杏南「…あの。その、好きな人って、誰ですか⁇」

和「３年の人だよ。先輩。」

杏南「…そう、ですか。」

そう言って、後輩ちゃんはその場を後にした。

結局、傷付けちゃったかな⁇

あの子の事。

でも、期待だけさせるのは嫌だからな。

俺もその場を離れて、講義へと向かった。