１７ 邪魔するな ページ5
時刻はもう６時。
まだ幾らか明るい道で、特に会いたいとも思っていなかった人物に遭遇した。
沢田綱吉だった。
.
「A…！？お前、こんなところで何してるんだ！まさか、また麗羅ちゃんを苛めてたんじゃないだろうな！？」
「はぁ…。何でそうなるの、“沢田君”」
「っ！！」
「私は、不登校になってた１年生の家を訪問して、色々謝罪して今帰る途中だったの。誤解しないで」
「謝罪…？」
「フィフスの対応が遅れたことと、私も同じ並中生徒だったのに気付けなくて悪かったっていう謝罪。……サッカー部で、苛めがあったんだよ。ここに潜伏してたシードからの報告から対処が遅れたから、被害者の人達が不登校になった。だから、さ」
.
こんなにすらすら喋れるのは、やっぱり家族だったからなのかな？
心なしか、ルーク先生たちと話すより幾らか気が楽…。
.
「……お前、何でサッカーなんて始めたんだよ…」
「失礼な。“なんて”じゃないよ。……私は、フィフスに保護された。ボンゴレから、あんた達から守ってもらえるように…。だからその代わりに、シードとして役に立たなくちゃいけない。だからサッカーを始めたんだよ」
「っ……それが、未来に繋がるんだな…」
「は？」
「何でもないっ！！とにかく、もう妹じゃないんだから、今度麗羅ちゃんに手出したら容赦しないぞ！！」
.
前言撤回。
通り過ぎようとする沢田の手首をガシッ！と掴む。
.
「！？は、離せよ！！」
「もう妹じゃない？何言ってるの。『もう二度とお兄ちゃんなんて呼ぶな』って言った時点でもう私は妹じゃなかったんじゃない？…まぁ、それは良いよ。私が言いたいことは一つ。“私の邪魔はしないで”。」
「何言って…」
「私は、元々人と向き合うのが苦手だった。だけど、今回聖帝から並中サッカー部のキャプテンを任された。…私にとっては、これは大仕事だけど、やり遂げなくちゃいけないの。あんたが仲間を大切に思うように、私もサッカーが大切。…だから、でたらめな噂で仕事の邪魔をしないで。私は今後一切森川さんには近付かないから、そっちも私に関わらないで」
.
薬指の無い左手で、沢田の手首を力一杯握ると、沢田は痛そうに顔をしかめた。
「じゃあ、また明日」と呟いて、今度こそ(新しい)家に向かって足を進めた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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上総(プロフ) - 急にごめんなさい、�兇離僖好錙璽俵気┐堂爾気ぁ�お願いします (2016年6月11日 19時) (
レス) id: ef86cc2fbb (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - キノコさん» 早かったですか？自分的に長かったです＾＾； これからもよろしくお願いします＾＾ (2012年8月28日 21時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - 龍夏さん» ただいま！！これからもよろしく！ (2012年8月28日 20時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - ウハさん» 復活しました！これからも読んで頂けると嬉しいです＾＾ (2012年8月28日 20時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - 哀さん» 喜んでもらえて嬉しいです！ コメありがとうございました＾＾ (2012年8月28日 20時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
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