２５ 日向 ページ13
日向は他のクラスメイトを殴りまくり、そいつらが動けなくなったところで私の手を引いて保健室に連れて行ってくれた。
戸を開ける。
.
「失礼します」
「なんだ？俺は男は診ねぇぞ？」
「…は？」
.
シャマル先生が姿を現す。
転入してきた日向が知らないのは当たり前なんだけど、この人は女の子しか診てくれない。
先生としてそれはどうかと思うんだけど…
シャマル先生は、私を見るなりギョッとした。
.
「…！？お前、ボンゴレ坊主んトコの…！！」
「…っ」
「…すんません、こいつ女なんで診てもらえますよね？」
「あ、ああ…。入れ」
.
「？」マークが浮かびそうな顔をする日向が言うと、バツが悪そうにシャマル先生は中に通してくれた。
そういえば、シャマル先生も森川側なのかな？
.
「…」
「…」
「…」
「……教室戻る」
「え？あの…」
.
黙々と手当てが進み、その間の何とも言えない静寂に耐えかねたのか、日向は保健室の戸に手をかける。
.
「…日向！」
「…ぁんだよ」
.
無意識で呼び止めると、日向は白い髪を揺らしてこっちを睨んでくる。
何を言ったらいいのか分からなくなったけど、すぐに言うべき言葉を見つけて、口に出した。
.
「ありがとう。助けてくれて…」
「っ！……ちょっとイライラしてただけだ！！別に、お前を助けたのなんて、ただのおまけなんだからな！！」
「それでも、ありがとう」
「…うっせぇんだよ！ぶっ殺すぞバーカ！！」
.
バンッ！！
バタバタバタバタ…
.
荒々しく戸を閉めて、廊下を走っていった日向。
.
「…何だあいつ…」
「悪い人じゃないんですよ。ただ、周りが怖いだけで。」
「怖い？」
「…聞きたいんですか？」
「…」
.
シャマル先生は目を逸らしたけど…興味はあるようで、また私に顔を向けて頷いた。
.
「…私が言うのもアレなんですけど、これ、あんまり言いふらさないでくださいね。
……日向は、前にいた緑中で苛められてたんです。」
「…！」
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
上総(プロフ) - 急にごめんなさい、�兇離僖好錙璽俵気┐堂爾気ぁ�お願いします (2016年6月11日 19時) (
レス) id: ef86cc2fbb (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - キノコさん» 早かったですか？自分的に長かったです＾＾； これからもよろしくお願いします＾＾ (2012年8月28日 21時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - 龍夏さん» ただいま！！これからもよろしく！ (2012年8月28日 20時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - ウハさん» 復活しました！これからも読んで頂けると嬉しいです＾＾ (2012年8月28日 20時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ファイ(プロフ) - 哀さん» 喜んでもらえて嬉しいです！ コメありがとうございました＾＾ (2012年8月28日 20時) (レス) id: d453fe6e89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
