検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:5,846 hit

File95 西の高校生探偵・服部平次 ページ6

【〜SIDE 江戸川コナン〜】

「(し、新一が……。私の事を……?)ど、どこで?」

「きっとどっかから覗いてるんやで! ヤラシイやっちゃ!」


な、なんだ? なんなんだこいつ!?



【〜SIDE 神薙琳佳〜】

「そーいや──、まだ言うてへんかったな……俺の名前は服部平次! 工藤と同じ高校生探偵や!」

「「こ、高校生探偵!?」」


なるほどね……同じ分類の高校生探偵ってわけか。それならまぁ納得出来るわね。大方東の工藤、西の服部って感じかしら?


「くしゅん! (な──んだ、探偵か……)」

「おうボウズ! 風邪やったら俺がええ薬持ってるで!」

「そーいえば聞いた事が有るな……関西に凄腕の若い探偵がいるって……」

「ああ! 工藤とは西の服部、東の工藤と呼ばれとった仲や! いつも比べられとった! ホレ!」

「あ、どうも……」

「服部平次君? だっけ? 先程の推理、私が一枚噛んでるのよ。だから貴方の推理はハズレ! 私は新一君とは色々有る仲だから……。納得出来ないかしら?」


勘の鋭い探偵君なら怪しむだろうけど、証拠が無い限り私に手は出せないから……。想定内の事よ。


「……そうなんか。その工藤が最近サッパリ音沙汰無しや……新聞にも顔見せへんし……ウワサやと行方不明っちゅうし……」

「だから今、東はこの毛利小五……」

「それで新一に何の用なのよ?」

「用なんてあらへん! あいつに会うて確かめたいだけや……。工藤新一がホンマに俺と並び称されるような、男かどうかをな!」


服部君がそう強く言い切った時、ボウヤが手に持っていた薬を飲んだ。ゴクッと足元で音がし、同時にボウヤの身体がフラつく。


「れ?」

「ボ、ボウヤ?」

「ちょっと何飲ませたのよ!」

白乾児(パイカル)っちゅう中国酒や!」

白乾児(パイカル)ですって!?」

「そうや、この酒あんたにやるわ! 工藤に会えるまでここに厄介になるやろし……」

「か、勝手にそんな事……」

「あんたねぇ……白乾児(パイカル)がこんな小一の子供に効くと思ってるの? 酔ってるじゃない!」


ボウヤを両手で抱き上げ、取り敢えず水を飲ませる。「ったく……」とこぼしながら服のポケットからドラッグケースを出して、その中から酔い薬を取り出した。


「ボウヤ、飲める?」

「う、ん……」


しまった……これじゃあんまり効かないわね……。使える奴は組織のラボに有るし……。

File96 もう一人の娘→←File94 あんたの事見てるのや



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年3月4日 1時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:櫻咲翼遥 | 作成日時:2017年1月5日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。