File95 西の高校生探偵・服部平次 ページ6
【〜SIDE 江戸川コナン〜】
「(し、新一が……。私の事を……?)ど、どこで?」
「きっとどっかから覗いてるんやで! ヤラシイやっちゃ!」
な、なんだ? なんなんだこいつ!?
【〜SIDE 神薙琳佳〜】
「そーいや──、まだ言うてへんかったな……俺の名前は服部平次! 工藤と同じ高校生探偵や!」
「「こ、高校生探偵!?」」
なるほどね……同じ分類の高校生探偵ってわけか。それならまぁ納得出来るわね。大方東の工藤、西の服部って感じかしら?
「くしゅん! (な──んだ、探偵か……)」
「おうボウズ! 風邪やったら俺がええ薬持ってるで!」
「そーいえば聞いた事が有るな……関西に凄腕の若い探偵がいるって……」
「ああ! 工藤とは西の服部、東の工藤と呼ばれとった仲や! いつも比べられとった! ホレ!」
「あ、どうも……」
「服部平次君? だっけ? 先程の推理、私が一枚噛んでるのよ。だから貴方の推理はハズレ! 私は新一君とは色々有る仲だから……。納得出来ないかしら?」
勘の鋭い探偵君なら怪しむだろうけど、証拠が無い限り私に手は出せないから……。想定内の事よ。
「……そうなんか。その工藤が最近サッパリ音沙汰無しや……新聞にも顔見せへんし……ウワサやと行方不明っちゅうし……」
「だから今、東はこの毛利小五……」
「それで新一に何の用なのよ?」
「用なんてあらへん! あいつに会うて確かめたいだけや……。工藤新一がホンマに俺と並び称されるような、男かどうかをな!」
服部君がそう強く言い切った時、ボウヤが手に持っていた薬を飲んだ。ゴクッと足元で音がし、同時にボウヤの身体がフラつく。
「れ?」
「ボ、ボウヤ?」
「ちょっと何飲ませたのよ!」
「
「
「そうや、この酒あんたにやるわ! 工藤に会えるまでここに厄介になるやろし……」
「か、勝手にそんな事……」
「あんたねぇ……
ボウヤを両手で抱き上げ、取り敢えず水を飲ませる。「ったく……」とこぼしながら服のポケットからドラッグケースを出して、その中から酔い薬を取り出した。
「ボウヤ、飲める?」
「う、ん……」
しまった……これじゃあんまり効かないわね……。使える奴は組織のラボに有るし……。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年3月4日 1時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:櫻咲翼遥 | 作成日時:2017年1月5日 10時