【ヘタリア】ゲームしてたら捕まった

咳ゲロ ページ8

ソタヤウィルス…？なるほどー、咳ゲロウィルスはそう命名されたのね。いい名前もらえてよかったね。

｢じゃあ改めて言います、私はサディア人のAです。サディアは私の住む国。そんで、ここからずっと遠い星から来ました、自主的にではないけど。ソタヤウィルスを知っている理由は………、私が撒いた…というか作ったから、です…。あの、これにも、訳はあるんですけれども…あの…その……｣

凄まじく空気が冷えていく。怖くて、あの人たちの顔が見れない。きっと怒ってる、呆れられてる。
ピシッと何かにヒビが入る音が聞こえた、物理的に。えっ、モニターじゃないよね！？ハッと顔を上げた。よかった、ヒビが入ったのは壁だったみたい。私のモニターは無事で、机に置いてある。


｢説明を続けろ｣

オールバックの人が言った。

｢じゃあ、その机の上に置いてある端末を取ってもらえます？それから私の腕の縄をほどいてください｣

｢どうして腕の縄をほどく必要があるんだ？俺らが操作すればいいだろ｣

違う、そのモニターは私の物だから私にしか操作できない。あぁでも、やってみればすぐに操作できないってわかるから、ちょっと触ってもらおうかな。
そんな事を考えていたら、オールバックさんが口を開いた。

｢いや、この端末は持ち主にしか操作できないようでな。｣

そういえばモニターを持っていたのはこの人だったね。眉毛さんは｢どういうことだ？｣と言って端末に触れた。そしてしばらく画面を見つめた後、｢仕方ねぇな｣と呟いた。
そう、私以外の奴がモニターを操作しようとすれば画面に『持ち主に返却してください』と表示され、それ以上何もできない。中々に便利な機能だよねー、悪用されなくなるしさ。

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