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『…違うの、セブルス』
「何だ」
『ごめんなさい』
「は？」
『いや、私のせいで…あらぬ噂を立てられて、迷惑かけたでしょ。だから、ごめん』
急にしおらしく謝るA。
スネイプはしばらく考えてから、口を開いた。
「…別に迷惑なぞかかっていない。気にするな…それより、逆にその方が好都合だ」
『え…』
「…君に寄ってくる虫けら共を排除出来るからな」
ー虫けら共…
スネイプは、若干引いているAを他所に、涼しい顔をして執務机に向かった。
「…それで？何か用があったのではないのかね？」
やりかけの仕事があったのだろう、彼は羽ペンにインクを浸した。
『あ…そうそう。あのね、リーマスのお薬をもらいに来たんだ。彼、この後夕食の時間まで忙しいみたいで』
その言葉に、スネイプの動きが止まる。
羊皮紙にインクの染みが出来た。
「…ルーピンに頼まれたのか？」
『うん』
「…それを夕食後あやつの部屋に持って来いと？」
『おぉ、良くわかったね。そうそう』
セブルスは何でもお見通しだね〜と、笑うAを見て、スネイプは指を眉間に当てて長く息を吐いた。
「…ルーピンめ」
『は？急にどうしたの？』
「成程…君に薬を届けさせて、その後美味しく召し上がるそうだ…あの人狼様は」
『え…その薬、すごく苦いってリーマス言ってたよ？』
Aが顔をしかめると、スネイプは呆れたように言った。
「馬鹿か。君を、だ」
暫く沈黙が続く。
ーリーマス！！！
意味を理解したAは、顔を赤くしてアワアワと焦った。
スネイプはインクの染みを付けた羊皮紙を破り、クシャッと丸めた。
「…全く、隙だらけだな」
『…おっしゃる通りです』
Aは頰をポリポリと掻いた。
「…薬はフクロウ便で届けさせる」
『…はあ…』
ーホント私って…
Aはシュン、と項垂れた。
『…そろそろ行くね、仕事の邪魔してごめん』
そう言って、スネイプの研究室を後にした。
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piyo(プロフ) - 麗さん» 麗様、読み返していただき嬉しいです。そして…めちゃくちゃ恥ずかしい！詰めが甘いですね…（汗 何か他にもありそうで怖いです、、ご指摘ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年5月31日 8時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 再度読み返して気づいたのですが多分49ページの最後のところ名前変換出来ていないです (2021年5月31日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 麗さん» 麗様、ご指摘ありがとうございます…！！恥ずかし過ぎる…教えていただいて感謝です（泣 また何かございましたら、よろしくお願い致します。 (2020年10月26日 22時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 6ページ 名前変換出来てないところあります (2020年10月26日 19時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - ミントｫさん» ミントォ様、ありがとうございます！とっても励みになります。頑張って書きますね。よろしくお願いします(^^) (2019年8月14日 6時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年7月14日 0時
