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『…前に、変身術の授業を抜け出して、2人で話したのを覚えてる？…あれは確か、箒置き場の隣りの小部屋だったかな…ほら、大広間の先にある…』
「もちろん。覚えているよ」
ー忘れる訳が無いじゃないか。
君が僕の為に、アニメーガスになりたいと言ってくれた時の事だ。
「…君の事を話すのは、卒業まで待って欲しい…と言っていたね？とても大事な話があるんだろう？」
その言葉に、彼女は黙って頷いた。
『…シリウスと別れた理由でもあるんだ。…ごめんね、今すぐには話せないんだけど…』
顔を歪めて話す彼女を、これ以上辛い気持ちにさせたくなくて、僕は手を伸ばし、彼女の髪の毛をフワッと撫でた。
そして、ニッコリと笑みを向けた。
「…良いよ。僕はいくらでも待てるから」
するとその時、足音が聞こえた。
女子寮の寝室の階段から、リリーが姿を見せた。
「…A、ここに居たのね？ビックリしたわ、貴女のベッドがもぬけの殻だったから」
リリーはそう言って、ソファーへ近づいて来た。
そして、こちらに眼を移す。
「…リーマス、貴方も一緒だったのね？」
「あ、うん…消灯時間後の見廻りが終わった後、談話室にAが居たんだ。それで、話をしていた」
リリーは「そう…」と頷くと、Aの方を見た。
「…さあ、そろそろ寝ましょう。こんな時間まで起きているなんて、先生方が知ったら怒られるわよ？…ほら、リーマス、貴方も。監督生がこんな事してちゃダメよ」
「そうだね…君の言う通りだ。うん、そろそろ寝よう」
ーもう少し、彼女と一緒に話したかったけど。
頭をポリポリと掻きながら立ち上がり、男子寮の寝室へと向かう。
階段の前で、Aが僕の名前を呼んだ。
振り向くと、彼女は真っ直ぐに僕の眼を見ていた。
『…ありがとう、色々と』
「うん。…おやすみ、良い夢を」
『おやすみなさい』
2人が階段を昇って行くのを、しばらく見ていた。
ー…一体、何に縛られているんだろうか。
あの様子だと、シリウスが何かをした訳でも無さそうだし…
彼の事はまだ好きみたいだし。
でも、もう戻る気は無さそうだ。
…これはシリウスが心配だな。
「…自暴自棄にならなければ良いけど…」
大きく伸びをし、息を吐くと、そのまま男子寮の階段を昇った。
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piyo(プロフ) - 日ニコさん» 日ニコ様、コメントありがとうございます！うわあぁ、神だなんて…！！嬉しすぎます(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張りますね。応援ありがとうございます！ (2021年6月22日 23時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
日ニコ(プロフ) - ハリーポッターの小説を探しに探してやっと見つけました！控え目に言って神小説です！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2021年6月22日 19時) (レス) id: 813cbeef3d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 白猫さん» 白猫様、コメントありがとうございます！う、嬉しい…(/ _ ; )作ってよかったです。。魔法が使えたら、あの世界に行けたら…と思うと、色々と妄想してしまいます笑 拙い作品ですが、今後ともよろしくお願いします(^^)！ (2021年4月9日 23時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - こんばんは、コメント失礼します。piyo様の描く魔法界の世界観がだいすきで心温まりつつ、ドキドキしつつ、読ませて頂いております。上手く言葉に表現出来ずもどかしいですが、本当にこの作品が大好きです！今後の展開も楽しみにしています^ ^ (2021年4月9日 22時) (レス) id: 82d1d6768d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 魔法使い隊さん» 魔法使い隊様、コメントありがとうございます！更新遅くてホント申し訳ないです…(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。よろしくお願いします(^^)！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2021年3月21日 0時
