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Aは自分の指をテーブルの上で弄びながら、気まずそうにポツリと呟いた。
『…特に住むところは決めてなくて、転々としているんだ。仕事はしていない』
その言葉にリーマスは驚いた。
まるで自分と一緒だったからだ。
『…卒業してから友達に会うのも、貴方が初めて』
「そんな…どうしてだい？」
『…』
Aはしばらく黙っていたが、グラスに入ったシェリー酒を一気に飲み干した。
そして、一息つくと、リーマスの顔を真っ直ぐに見つめた。
『…私はいつか消えるから。この世界の人間じゃないんだ』
その声は震えていた。
リーマスはハッとして周りを見渡した。
大勢の客で賑わっている。
皆、それぞれ談笑するのに忙しそうだが、誰がこの話を聞いているかわからない。
何となく、聞かれては不味い様な気がした。
「…A、場所を変えよう」
『えっ』
驚く彼女の腕を引いて、そのまま店主のトムが居るカウンターへ向かった。
・
�猩海貽薛�12号室にて。
リーマスは長いソファーに座り、Aを隣りに座る様促した。
Aも素直に従い、彼の隣りへ腰を下ろした。
「…突然ごめんね。でも、君が今から話す内容は、不特定多数が居る場所で聞いてはいけない気がしたんだ」
眉尻を下げながら言う彼。
その緑色の瞳を見ながら、Aは驚いた。
ーリーマスは本当に、昔からずっと正しい…
『ありがと…』
ー迂闊だった。
ここはホグワーツではない。
どんな魔法使いがいるかもわからないのに。
「…それで、続きを聞いても良いかい？」
『うん…』
Aは俯きながら、ポツリポツリと話し出した。
『…私が今まで、生い立ちとか自分の事を明かさなかったのは、さっき言った様に、この世界の人間じゃないからなんだ。…信じてもらえないかもしれないけど…この学校に入学するまでは、別の世界で過ごしてた。それで11歳になって突然、ダンブルドア先生が現れて…』
リーマスの沈黙が怖い。
どんな表情をしているんだろう？
…でも怖くて顔を見れない。
シリウスに打ち明けた時もそうだった。
リリーには早いうちから話したけど、その他の仲間はこの事を知らない。
ずっと騙して生活していたようなものだ。
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piyo(プロフ) - 日ニコさん» 日ニコ様、コメントありがとうございます！うわあぁ、神だなんて…！！嬉しすぎます(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張りますね。応援ありがとうございます！ (2021年6月22日 23時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
日ニコ(プロフ) - ハリーポッターの小説を探しに探してやっと見つけました！控え目に言って神小説です！これからも頑張ってください！応援してます！！ (2021年6月22日 19時) (レス) id: 813cbeef3d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 白猫さん» 白猫様、コメントありがとうございます！う、嬉しい…(/ _ ; )作ってよかったです。。魔法が使えたら、あの世界に行けたら…と思うと、色々と妄想してしまいます笑 拙い作品ですが、今後ともよろしくお願いします(^^)！ (2021年4月9日 23時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
白猫(プロフ) - こんばんは、コメント失礼します。piyo様の描く魔法界の世界観がだいすきで心温まりつつ、ドキドキしつつ、読ませて頂いております。上手く言葉に表現出来ずもどかしいですが、本当にこの作品が大好きです！今後の展開も楽しみにしています^ ^ (2021年4月9日 22時) (レス) id: 82d1d6768d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - 魔法使い隊さん» 魔法使い隊様、コメントありがとうございます！更新遅くてホント申し訳ないです…(>_<)これからも楽しんでいただけるよう頑張ります。よろしくお願いします(^^)！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2021年3月21日 0時
