. ページ42
・
トクトクと聞こえる心臓の音。
それに、こうしてくっ付いていると、彼からの温もりを感じる。
Aは段々と気持ちが落ち着いてきた。
すると途端に恥ずかしくなってきてしまった。
彼の腕の中で、アワアワとしながら言った。
『…あ、あの…ごめんなさい、私ったら！』
「いいよ。減るもんじゃないし」
ジョージは彼女の慌て様に、クスクスと笑った。
そして続けた。
「…ねぇ、A？そのままで聞いてくれる？」
Aは困りながらも、コクン、と頷いた。
「…こんな時にこんな場所で言う事じゃないかもしれないけど…」
ーでも今言わないと、きっと後悔すると思うから。
ジョージはAを抱きしめる手に少し力を込めた。
「…A、君が好きだ。大好きなんだ。俺を、君の1番で居させてよ」
『…ジョージ…』
「俺と一緒になったら、きっとすごく君の事を大切にするし、沢山の愛情も捧げるよ」
『…』
「…君の愛情は、相棒と折半になるかもしれないけどね」
『折半！？』
Aは衝撃的な言葉に驚いて、彼を見上げた。
顔が物凄く近くにある事にも驚いて、『うわあ、』と情けない声を出してしまう。
ジョージはそれを見て「ハハハ！可愛いなぁ。冗談だよ」と、楽しそうに笑った。
それは、彼がふざけて楽しそうにしている、いつもの表情だった。
Aはガクッと肩を落とした。
そして確信した。
双子のどちらかと付き合うには、きっと、強靭な精神力が必要なんじゃないか…と。
・
「…ずっとこのままで居たいけど、そろそろ戻らないとな。他の皆がお待ちかねだ」
ジョージは名残惜しそうにAを離すと、立ち上がり、Aにサッと手を差し出した。
「行きましょうか、お姫様」
Aは黙って頷いて、その手をとった。
・
(やっと全員終わった…けど、ここからどうしよう笑)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
piyo(プロフ) - 名無し17098号さん» 名無し17098号様、コメントありがとうございます！本当ですか！とっても嬉しいです…！(>_<)読み返して下さってるのですね…ありがとうございます！只今続きを作成中ですので、もう少々お待ちくださいね(^^)これからもよろしくお願いします♪ (9月20日 21時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - コメント失礼します！！ piyoさんが書く小説マジで面白くてめっちゃ話とか読み返してます！！ 最高です！！ これからも頑張ってください (9月20日 16時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - kangarooさん» kangaroo様、コメントありがとうございます！そうなんですよね^^;あとどうしても自分の推しに偏ったり…汗 素晴らしいアドバイス嬉しいです…！検討させていただきます(^^)ただ、私の体力と気力次第ですので、もしご期待に添えなかったらごめんなさい（泣 (8月21日 23時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 逆ハーものって結論出すの難しいですし、読者全員が満足する結果にするのも本当に難しいですよね...。一読者のアドバイスとしてですが、全員分のエンドを書くっていうのはどうでしょうか？ 上から目線に感じられたらごめんなさい！この小説大好きなので続き楽しみです！ (8月21日 15時) (レス) @page48 id: df5aee869d (このIDを非表示/違反報告)
piyo(プロフ) - ルカさん» ルカ様、コメントありがとうございます！逆ハーものは相手が多過ぎて、ネタを搾り出すのに苦労します^^;笑 確かにハリーは愛が重そうだし、尽くしてくれそうですもんね（完全に個人の偏見ですが）この先どう転ぶかわかりませんが、お付き合いいただけると嬉しいです！ (8月21日 12時) (レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：piyo | 作成日時：2022年11月17日 0時
