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【番外編】実井と ページ33

[実井とピアノ]

聞こえてきたピアノの音に廊下を歩いていた実井は眉を顰めた。

割と近い距離から聞こえてくるそれに、協會内にあるピアノの音だとすぐ理解する。



一体誰が……?




D機関内で音楽に関する訓練はあるが、本当に嗜む程度だ。

故にここまでピアノが弾ける者を実井は知らない。


確かここの廊下の突き当たりに古びたグランドピアノが置いてあった筈だ。


ギシギシと音を立てる廊下をどんどんと進んでいくにつれ、音はより大きくハッキリと聞こえてくる。



たどり着いた扉の前、汚いガラス越しに誰かがピアノの前に座っていることだけが分かる。

錆びついた取っ手を思い切り引いて扉を開けた。



「………白羽……」


「…実井……」



呆気にとられた顔で白羽は実井を見つめた。
少し開いた窓の隙間風が白羽の短い黒髪をサラサラと揺らしている。



「…実井、何でここに……」


「ピアノの音が聞こえたもので。それにしても……貴方ピアノが上手なんですね。」


「ま、まあね……」



眉を下げて苦笑いする白羽を横目に実井はそっと背後に回って手を重ねた。

白羽の手は思ったよりも小さくて、実井よりもはるかに色白だ。



「よくもまぁ、こんな小さな手で……」


「確かに、手は小さいかもしれないが、その分細かい音を弾くには丁度いいんだ。指の回転がしやすいからね。それに、ピアノなんか、オクターブが届けば大抵の曲は弾ける。」


いつに増して饒舌になる白羽に実井は少しだけ口角を上げた。



なんだ。貴方でもこんなに楽しそうにできることがあるじゃないですか。



無意識に実井は白羽の手に自分の指を絡めた。

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神永ビスコ(プロフ) - 凩奏詠さん» コメントを見るのが遅くなってしまいました……。ご指摘ありがとうございます!! (2016年11月15日 18時) (レス) id: f153aeb754 (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - (偽の苗字)が変換されずそのままになってますよ (2016年9月10日 22時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
玉露(プロフ) - 今晩は。まずは、ここまでの話、お疲れ様です。次回からの話も楽しみです! 御園は確かに!!弟に欲しいですね♪もれなく脱ぎ癖のあるリリィが付いてきそうですが>w<  (2016年8月29日 21時) (レス) id: a93b6ad801 (このIDを非表示/違反報告)
神永ビスコ(プロフ) - 玉露さん» コメント、ありがとうございます!なんと!趣味の合うお方が!サーヴァンプ、クロのあの気怠げな感じいいですよね〜。自分は御園を弟にしたいです…っ!(切実)お母様最強説は痛感しております……(苦笑)ありがとうございます! (2016年8月18日 23時) (レス) id: 298cdf8811 (このIDを非表示/違反報告)
玉露(プロフ) - 91Daysも、サーヴァンプも両方知ってます♪アヴィリオ良いですねぇ。サーヴァンプはクロ、飼いたいと思ってみたり。更新の方は、無理なく。お母上様はある意味最強ですからw (2016年8月18日 22時) (レス) id: a93b6ad801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神永ビスコ | 作成日時:2016年7月26日 10時

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