【番外編】田崎と2 ページ32
「はぁ……疲れたな……」
「あぁ…全くだ…。……田崎、本気でやってきただろう…?」
「ははっ……バレたか…。でも白羽は流石だな。」
訓練が終わり、田崎と食堂にて、先程の疲れを癒すように椅子に腰掛けている。
先刻の試合、結果は引き分けだった。
お互い剣を相手へと突いていたのだが、どういう訳か刃先がぶつかりそのまま剣は飛んでいった。
時間も時間だった為、それ以上の試合もできず、故に引き分けと終わったのだった。
「田崎はフェンシングをやっていたのか?」
「あぁ。大学では誰にも負けなかった。……だが、この間の……お前も見ただろう?」
「あぁ……三好たちに滅多打ちにされていたな……」
フェンシングに関して田崎が他の者を見下していたのか否かは不明だが、その実力に関して過信していたのははっきり分かった。
だから中佐はそれの忠告も含め、三好たちに入れ知恵をし、田崎を陥れるというなんとも外道な戦いを、この間目前にした。
苦虫を噛み潰したような苦しげな顔で笑う田崎に此方も苦笑せざるおえなかった。
「まぁ…確かに自分の力を過信するのはスパイにおいて、やってはいけないことだが、別に特技の1つや2つあってもいいと思うぞ。」
「…っ……白羽……」
「フェンシングがダメならこれで勝負すればいい」
そう言って田崎の目の前に自らのポケットから取り出したコインをそっと置いた。
外国製の、随分と古びた物だ。
「田崎、コインマジックも得意だろう?これをお前にやるよ。何かの時に役に立つかもしれないしな。」
「……ありがとう、白羽。」
コインを受け取った田崎はクルクルと指の間でコインを転がし始める。
もともと田崎は手先が器用だし、手品も得意だと前に聞いていた。
もしかしたら今後世界で暗躍していく上で、マジックというものは何かと役に立つかもしれない。
▼▼
(おじさん、手品できるの?)
(あぁ、趣味でやってるよ)
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鳩以外も実は出来ます
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神永ビスコ(プロフ) - 凩奏詠さん» コメントを見るのが遅くなってしまいました……。ご指摘ありがとうございます!! (2016年11月15日 18時) (レス) id: f153aeb754 (このIDを非表示/違反報告)
凩奏詠(プロフ) - (偽の苗字)が変換されずそのままになってますよ (2016年9月10日 22時) (レス) id: e22f7985b6 (このIDを非表示/違反報告)
玉露(プロフ) - 今晩は。まずは、ここまでの話、お疲れ様です。次回からの話も楽しみです! 御園は確かに!!弟に欲しいですね♪もれなく脱ぎ癖のあるリリィが付いてきそうですが>w< (2016年8月29日 21時) (レス) id: a93b6ad801 (このIDを非表示/違反報告)
神永ビスコ(プロフ) - 玉露さん» コメント、ありがとうございます!なんと!趣味の合うお方が!サーヴァンプ、クロのあの気怠げな感じいいですよね〜。自分は御園を弟にしたいです…っ!(切実)お母様最強説は痛感しております……(苦笑)ありがとうございます! (2016年8月18日 23時) (レス) id: 298cdf8811 (このIDを非表示/違反報告)
玉露(プロフ) - 91Daysも、サーヴァンプも両方知ってます♪アヴィリオ良いですねぇ。サーヴァンプはクロ、飼いたいと思ってみたり。更新の方は、無理なく。お母上様はある意味最強ですからw (2016年8月18日 22時) (レス) id: a93b6ad801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神永ビスコ | 作成日時:2016年7月26日 10時