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You side





「はじめまして」

指定されたLDHが経営する飲食店の個室へ入ると、
Tシャツにジャケットという、
いかにもな格好で出迎えてくれた男性。

電話口の声で
てっきり若い人が来るのかと思ったら、
30代後半ほど男性だった。


「なんだか、こういう形でお会いするのって、照れちゃいますよね」
人懐っこい笑顔でそう言われ、
名刺交換をした。


「この前の件ですか?」
「いやいや、それもありますけど
一度お会いしたいなぁとも思ってたので、
こんなこと言うと怒られちゃいますけど、
いい機会だなと思いまして」

「こちらこそ、ご迷惑おかけしました。
気をつけるべきでした」

「いやいや、うちは恋愛禁止ではないので。
それに、気をつけるのはこちらもですし、
何か困ったことは起きてませんか?
ご存知かと思いますが、
うちには週刊誌のお世話になったメンバーもいますし」

罰の悪そうに笑う。
運ばれてきたコーヒーを口に運び、
お互いが無言の気まずさを紛らわせた。

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あき - 夢中になって一気に読んでしまいました!楽しみにしています (11月26日 18時) (レス) id: 03b07c5e6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Piyo | 作成日時:2021年12月10日 23時

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