狂気？：2 ページ47
「.....それがいのちゃんの本心なんでしょ？」
涙声で知念はそんなことを言う。
「違うっ。」
「もう僕に愛想尽きたんでしょ？」
「違うって！」
「じゃあなんでそんなこと言うの？....僕いつもちゃんと言ってる...！いのちゃんの好きと大野くんの好きは違うって。どうしても大野くん優先になっちゃうけど.....僕の恋人はいのちゃんだけって.....いつも....ちゃんと言ってる....。」
最後はもうぽろぽろと泣きながら、消え入りそうな声で、子供みたいに目をゴシゴシ擦りながら俺に訴える。
「うん、そうだよね、知念はちゃんと言ってくれてる。俺が大野くんに変な嫉妬しちゃったんだ。俺の知念なのにって....。俺、知念のこと大好きだからさ....俺のだって見せ付けたかったんだ、きっと。でも知念は嫌だったよね...大好きな大野くんに見られちゃうって....。」
「ごめんね。」と優しく頭を撫でながら、小さい子供を諭すように、ゆっくりと弁明する。
「僕っ...も、ごめんなさい...っ！大野くんばっかりで、いのちゃんの気持ち、考えられてなかった...！いのちゃん、ごめんね..っ！」
そう言いながら俺の腕の中に飛び込んできて、ぎゅーっとしがみつきながらシクシク泣く知念がすごく愛おしくて、その小さな体を包み込むように抱きしめ返した。
「どこにも行っちゃダメだよ？知念。」
「うん、どこにもいかない....。いのちゃんがいい...。」
「俺も知念だけ。」
こうやって、俺に対して純粋で無垢な知念を、ゆっくりそっとこの手に中に束縛していく。
そんな俺は少し狂ってるかな？
end.
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ちぃねずみ(プロフ) - >>ゆやちね様 コメントありがとうございます。たかちねは難しいですが頑張ります。 (2018年10月29日 1時) (
レス) id: a51ac93ded (このIDを非表示/違反報告)
ゆやちね(プロフ) - たかちねのお話とかすごく好きです！ (2018年10月29日 0時) (レス) id: 866f23e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃねずみ | 作成日時：2018年2月14日 13時
