へべれけ のち 計算:1 @incn ページ23
「いの、ちゃんっ!しっかりしてよ...!」
「んぁー....?」
フラフラになった彼の体を一生懸命に支えて歩く。
「こんなになるまで呑むから....もう...っ。」
事の発端は、今から四時間ほど前。
涼介、ゆーてぃ、ヒカ、いのちゃん、僕の5人での仕事が終わって、珍しくみんなでご飯へ行くことになった。
雄也に個室のある良いお店を教えてもらって、始めのうちは普通に夕食を食べていたんだけど、いのちゃんが「俺、久しぶりに明日オフだから飲んじゃお。」って色んなお酒を頼み出した。
それを見て、「あ、俺もオフだから付き合っちゃお。」ってヒカも飲み始めた。
みんな楽しくなってきちゃって、気がつけばお酒に滅法弱い涼介以外は色々と飲んじゃってちょっぴりほろ酔い。
途中で明日も午後から仕事だというゆーてぃは先に帰って行った。
僕と涼介は明日の夕方から同じ仕事だ。
「涼介、大丈夫?」
「俺は飲んでないし大丈夫だよ。知念こそ大丈夫?」
「うん。僕、これくらいじゃそんなに酔わないから平気。」
「マジ、見掛けとのギャップな、おまえ。」
「そんなの涼介もだからね。カッコつけて飲んでそうなのに実は全くダメとか。」
「うっせー。」
なんて二人でふざけた言い合いをしていると、急に僕の肩へのし掛かるいのちゃん。
「うわっ...、いのちゃん、重い....。」
「ちねんはぁ〜、だ〜れがぁ〜、好きなんだよぉ〜。おれじゃね〜のかよぉ〜。」
ベロベロの酔っ払いに絡まれる僕。
いつの間にこんなに飲んだんだろう...。
「もう....何言ってんの?...この、酔っ払い。」
「こらぁ〜、こんな可愛い顔して〜、そんな事言っちゃダメでしょ〜、知念ちゃ〜ん。」
なんて言いながらいのちゃんは僕の頰をプニプニ押してくる。
いのちゃんってこんなに絡み酒なの?!
ちょっと面倒なんだけど。
そんな思いを向かいに座る涼介に目で訴える。
「知念、どんまい。」
「ちょっと涼介、助けてよ。」
「いのちゃんは知念がいいってさ。」
「そんな事一言も言ってない。」
「でも....、ちょっと嬉しいでしょ?」
「ぅ.......。」
そう。
密かに僕はいのちゃんへの恋心を長い間抱いてる。
そして、それを知るのは涼介だけ。
どうして涼介にバレちゃったのかはもう昔すぎて覚えてないけど、こんな僕でも涼介は優しく受け入れてくれた。
「ちょっとぉ〜!な〜に二人で話してんのぉ〜!知念ちゃんは俺を見てなさい〜。」
「ちょ....っと.....っ!いのちゃん.....っ!」
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ちぃねずみ(プロフ) - >>ゆやちね様 コメントありがとうございます。たかちねは難しいですが頑張ります。 (2018年10月29日 1時) (レス) id: a51ac93ded (このIDを非表示/違反報告)
ゆやちね(プロフ) - たかちねのお話とかすごく好きです! (2018年10月29日 0時) (レス) id: 866f23e461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぃねずみ | 作成日時:2018年2月14日 13時