STORY 12 ページ12
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壱馬さんは私を連れて
人気の少ない路地裏へと連れて行く。
「………っ！」
壱馬さんは私を壁に押し付けると
またあの時みたいな冷たい目を私に向けてきた。
そして、何も言わず私に顔を近付けてくる。
またキスをされると思った私は。
「やだっ、」
壱馬さんから咄嗟に顔を逸した。
そしたらその瞬間壱馬さんは舌打ちして
私の顔を掴んで自分の方に向けた。
壱馬『避けんなよ』
そう言われたと思ったら
突然壱馬さんからの
荒々しいキスが降ってくる。
「んっ」
久々の壱馬さんとのキスは
やっぱり息が出来なくて、苦しくて。
「はっ、っ……っ」
何の感情もこもってないただのキスに
思わず私は涙がでた。
壱馬『………っ、』
そんな私を見た壱馬さんは
唇を離し、驚いた表情で私を見つめる。
壱馬『何で泣くんだよ』
「………っ、だって壱馬さんが無理やりキスするからっ」
壱馬『だからって泣くなよ、面倒臭せえ』
「面倒臭いって何ですかっ。私にとってキスは大事な物なんですっ。壱馬さんには分からないと思うけどっ」
壱馬『泣いたあとは逆ギレかよ』
「いっ、」
壱馬さんは私の涙を自分の服の袖で雑に拭く。
しかも強く擦るから痛くて。
余計にまた涙がでてきた。
壱馬『ああもう、どうすりゃ泣き止むんだよ』
壱馬さんはしゃがみ込んで
下から私を困った顔で見つめる。
そんな壱馬さんに私は泣きながら問いかけた。
それは私が１番聞きたかったこと。
「壱馬さんは何で私にキスするんですかっ？」
壱馬『は、』
「あの日私を突き放しといて。何でまたキスなんかするんですかっ！」
壱馬『………』
壱馬さんの気持ちが知りたくて。
私は勢いに任せて言った。
そしたらその私の言葉に壱馬さんは一瞬黙ると
ゆっくりとその場から立ち上がった。
涙でぼやける視界に今壱馬さんが
どんな表情を浮かべているのか見えなくて。
壱馬『んな事、聞かなくても分かんだろ』
壱馬さんはボソッと呟いた。
壱馬『あんたは今までの俺を見てきて、何も思わなかったの？』
「え？」
壱馬『俺結構、わかりやすかったと思うけど』
壱馬さんの言ってる意味が分からない。
どういう事？
壱馬『まあ恋愛したことないばかには分かんねーか』
「ちょ………ばかって、」
壱馬『なら直接言う。俺はあんたが好きだ』
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ねね(プロフ) - 続きが気になるのでパスワード教えてほしいです＾＾ (2021年8月25日 18時) (
レス) id: 76a24ad8d6 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 続編見たいです!!パスワード教えて下さると嬉しいですm(_ _)m (2021年8月25日 16時) (レス) id: a376341921 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 続き気になります！！パスワードはどこでお聞きできますか？？ (2021年8月25日 16時) (レス) id: 7ba772caee (このIDを非表示/違反報告)
ayumini(プロフ) - とても続き気になります！更新待っています！ (2021年8月10日 21時) (レス) id: 96cc68892e (このIDを非表示/違反報告)
名無し26440号(プロフ) - 続き読みたいです。友達要請お願いします。今頃すみません。 (2021年4月28日 19時) (レス) id: 46a4927714 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛衣
| 作成日時：2020年1月8日 15時
