安室透にデコチューされるところから始まる話

＊５４【間違い電話には注意せよ】 ページ15

＊降谷


��Aとキスしていた�瓩函▲櫂▲蹐妊灰淵鵑�んにバラされてから3日後の水曜日。

ベルモットに呼び出され、買い物の荷物持ち役をやらされた俺は、その役からやっと解放されて、車の中ではぁ。とひとつため息ををついた。

流石に、眠いな…。

あの日曜日の夜から、組織の方の仕事と、公安の方の仕事が立て続けに舞い込んできて、まともに睡眠時間が取れていなかった。

本当は今日だって公安の方の仕事があったのだが、

「最近 働きすぎです降谷さん！後は我々に任せて、明日は一日休んでください！」

と、俺の目の下に深く刻まれたクマを見た風見に、何度も何度も言われ、今回ばかりはありがたく休みを取った。

久しぶりの休日だから、ゆっくり寝て、ハロと散歩に行って、車でも洗おうかと思っていたのに、ベルモットに早朝に呼び出されて連れ回されるというこの始末。

余計に疲れたな。そして、休みが半日潰れた…。

もう一度、はぁ。とため息をついて、ハンドルに頭を乗せて目を閉じる。

すると、不意にAの姿が頭によぎった。

…………なんか、すごく会いたい…。


「けど、会えるわけないよな」


Aに会えたらこの疲れも少しは吹き飛びそうな気がしたが、こんな時間に会えるわけがない。

午後3時をまわったくらいのこの時間帯は、Aは仕事をしているはずだ。

はぁ。と3度目のため息をついて、車のエンジンをかけ、車を発進させようとアクセルを踏もうとしたその時、携帯の着信音が鳴り響いた。


「……こんな時間にAから？仕事中じゃないのか…？」


不思議に思いつつも、Aからかかってきた電話に頰が緩む。

少しだけ疲れが吹き飛んで、Aの声が聞けることに嬉々としながら、通話ボタンをタップした。


「もしも『もしもし昴さん？さっき言い忘れてたんだけど、私の家の合鍵はいつもの場所にあるから、家に入る時はそれで入ってね』…………」


……………………………… は ？

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