桃色ベイベー 【小瀧】

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百那「 あ、あんたねえ！！ 」




怒る気力もなく机つっ伏す百那に比べ、流星はケラケラ笑っている。

その後教室に戻って全てを話して、わたしは百那に土下座した。





藤井「 サイコーやん、なにそれ(笑) 」

「 笑い事やないから、流星なんとかしてや 」


藤井「 いやあ、無理やな。まだ俺鍛えてる途中やし 」

「 関係ないやんか 」




マイペースな流星はほっといて、百那に謝る。

わたしのせいで、みんなが西高に狙われたりしたらどうしよう。





小瀧くんはそんな事しないはずとしっかり言えてたのに、

今ではそんな自信、どこにもなかった。








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帰り道。

びくびくしながら、なんの問題もなく普通に帰宅した。



小瀧くんに謝らないと。

そう思って携帯を取ったけど、




「 …連絡先交換してへんやん 」





手紙でも書こうかなって机に向かったけど、書いたところでどう渡す？


西高に行くしかないよね…。
あのヤンキーまみれの男子校に？！

それは無理！！！




どうすればいいんだ〜と机に顔を伏せた。





彼といた少しの時間は、少し楽しい気もして、戻りたい気もして、クズなんて思ったことなくて。

あのピンク色にドキドキしたのも事実なんだけど、わたしは小瀧くんみたいに言いたいこと言えないから。




謝ったら、許してくれるかな。

…て、ていうか、小瀧くん。
わたしのこと好きなん？









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