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「 …あ、あの、」
『 …お、おう、ちょうどよかったわ。
今このババアに呼んでもらおうと思ってん 』
ばばあ、って。
わたしが苦笑いを見せてる後ろに、百那はサッと隠れる。
『 そいつは？ 』
「 え？あ、親友です。百那です 」
『 恋人ちゃうやろな、 』
「 えっ、？ 」
彼は窓の縁に組んだ手を乗せて、わたしから目線をそらす。
そんな彼に「なわけないやん」と笑った。
…あ、まずい。気安くため口きいてしまった。
慌てて口を押さえて、謝ろうと思って、彼の方を見ると、
『 ほら、こい 』
と荒く手招きする手だけが見えていた。
.
「 …あ、あの、まだわたし五、六時限目残ってるんですけど 」
知らん、
わたしの３歩前を歩く背中がそう言っている。
「 ちなみに、何しに来たんですか？ 」
『 お迎えや 』
「 お、お？ 」
『 彼氏の基本やろ 』
「 いやまだ放課後ちゃうし、てかさっきお見送りしたばっかやし… 」
だめだ、この人についていけない。
常識なんて関係なしにわたしを振り回して、これから先恋人でいれる気がしない。
ため息ばかりが溢れる。
『 嫌そうな顔やな 』
「 …嫌ですよ 」
そりゃそうだよ。
わたしはそんな自由じゃいられないのに、小瀧くんの好きなように、自分勝手に連れ回されて振り回される。
こっちに得なんて、全くないし、
ていうかまず、仮ってなんなん？
その前になんで付き合ってるんわたしたち。初対面だよね？今日あったばかりの。
なんにも説明されないまま、全部小瀧くんの思い通りになると思われちゃうと、この先めんどう…
あれ？小瀧くんが怖い顔でこっちを見てる。
うそ、もしかして、今の全部口にでてた？
「 …あ、えっと、 」
『 お前、そういう風に思ってたんやな 』
「 ひ、否定はできひん… 」
『 ちょっとは特別なやつかと思ってたんに、 』
やっぱ普通やったわ、
そう言ってわたしの真横を通り過ぎてく。
それにはさすがにカチンときて、
…人のこと勝手に特別とか普通とか、
「 わたしあんたのこと、ゴミとしか思ったことないから 」
そう言っていた。小さな声だったけど、きっと小瀧くんには聞こえてただろう。
あれ？さすがにやばい、猛烈にまずい。
小瀧くん、すんごい怒ってる。わたしを睨んでる目の視力半端じゃない。
心の中で終わりを悟った時、小瀧くんが機嫌悪そうに「そらよかったな」と鼻で笑った。
きっと恋人仮なんてものは消滅したけれど、
…明日から学校なくなっちゃうかも、
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ゆり。(プロフ) - いやーやっぱり、楓花さんが書く小瀧は最高ですね！！甘噛みピアス・ラビット病時代から追っかけてるゆり。です！！楓花さんの書く小瀧大好きです！！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月22日 21時) (
レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - この話大好きなんです！ほんとに更新楽しみで毎日気になってます！ (2019年3月11日 17時) (レス) id: 2ffc564c45 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ@しげりゅせLove(プロフ) - めっちゃ好きな作品です！！これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 62da3e1a6f (このIDを非表示/違反報告)
SEIA(プロフ) - 好きな設定です!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2019年2月27日 20時) (レス) id: 8c23c6891c (このIDを非表示/違反報告)
可愛いカミ様(プロフ) - うぐぁ"っ、。かわいい、、新作おめでとうございます！頑張ってください！ (2019年2月25日 21時) (レス) id: ad5ae62bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓花
| 作成日時：2019年2月23日 14時
