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「 …急に倒れるからびっくりしたわ 」
百那「 そりゃ倒れるわよ、まさか親友の彼氏がナンバーワンヤンキーなんて 」
保健室で呆れたようにため息をつく百那を見て、なんだかわたしは笑ってしまった。
だって小瀧くん、そんな感じしなかった。
あ、そりゃ西高生の1年追っ払ってくれた時は怖かったけど、
あんなに照れてたの、嘘じゃない気がするし。
百那「 どうすんねん〜!もしトラブルなっても知らんからな! 」
「 そんときは助けてや 」
藤井「 俺が助けよっか? 」
二人の輪の中に突然ひょっこり顔を出したのは、流星。
小瀧くんと同じ、ヤンキーである。
まあうちの学校には彼とその子分みたいなのくらいしかグレてるのはいない。
藤井「 A、小瀧と付き合ったんやって? 」
「 盗み聞きしたん? 」
藤井「 おん、まあ 」
「 うわ、さいってい 」
流星とは高一でクラス同じになってから仲良くて、わたしは全く彼がヤンキーってことに怖さを抱いてない。
まあ百那も同じで、出逢った時は怯えてたのに、いまじゃ「帰れ!あーほ!!」とわたしよりひどい悪口を飛ばしてる。
藤井「 てかさ、それって利用出来るチャンスちゃうん? 」
「 …利用? 」
藤井「 俺が小瀧に勝つためにさ、あいつをサッと騙してさ 」
「 そ、そんなん無理… 」
わたしが言い終わる前に、百那が「あほなん?」と眉間に皺を寄せた。
百那「 流星も知ってると思うけど、この子まともな恋愛経験ないんやで?初彼氏でヤンキー騙すとかムリムリ 」
「 い、いかにも… 」
藤井「 ヤンキーやで?あほなんやから、いけるって! 」
「 流星もヤンキーやん 」
どうしても小瀧に勝ちたい流星は、そのあとも駄々こねていたが、結局百那に追い出された。
あの二人はライバルってやつらしい。
まあ流星がそう思ってるだけで、きっと小瀧くんは流星の存在知らないと思うけど。
とりあえず、授業受けなきゃ、
これからのことは放課後になってから考えよう、よし。そうだ、
と百那と一緒に立ち上がった時、保健室の窓がガラガラっと開いて、
保健室の先生を「おいてめえ」と罵ったのは、
百那「 げっ、こたきのぞむ!!? 」
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ゆり。(プロフ) - いやーやっぱり、楓花さんが書く小瀧は最高ですね!!甘噛みピアス・ラビット病時代から追っかけてるゆり。です!!楓花さんの書く小瀧大好きです!!これからも頑張って下さい!! (2019年3月22日 21時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - この話大好きなんです!ほんとに更新楽しみで毎日気になってます! (2019年3月11日 17時) (レス) id: 2ffc564c45 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ@しげりゅせLove(プロフ) - めっちゃ好きな作品です!!これからも頑張って下さい! (2019年3月10日 22時) (レス) id: 62da3e1a6f (このIDを非表示/違反報告)
SEIA(プロフ) - 好きな設定です!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2019年2月27日 20時) (レス) id: 8c23c6891c (このIDを非表示/違反報告)
可愛いカミ様(プロフ) - うぐぁ"っ、。かわいい、、新作おめでとうございます!頑張ってください! (2019年2月25日 21時) (レス) id: ad5ae62bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓花 | 作成日時:2019年2月23日 14時