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小瀧side
『 藤井ってやつと仲いいん？ 』
「 流星？知ってるんですか？ 」
『 …ま、まあ 』
名前呼びかよ、おい！
おれはいまだに小瀧くんとしか呼ばれてへんのに。
くそっと心で舌打ちをした。
「 でも流星、小瀧くんにライバル心剥き出しなんですよ(笑) 」
ぺらぺら藤井のことを話す彼女がやけに楽しそうに見えて、少しまたイラッとする。
あいつはおれの中でもしっかりライバルや。
いつか絶対ボコボコにしてやると、決めている。
「 あ、ていうか、どこで知り合ったんです？ 」
たしか、高一やったっけなあ。
*
うわ、やっべえ、どタイプまっしぐら。
偶然友達と入ったファーストフード店で見つけた女の子。
それが彼女やった。
美味しそうに食べてる姿に、かわいいなあと思ったくらいで、その日は終わった。
でもあまりにも、それから偶然が続いて、ばったり会うなんてことが多くなったから、
さすがに、意識せずにはいられなくて。
おれが入ろうとしたお店に並んでたり。
おれが道路に落としたものを拾ってくれたり。
バイト先によく来たり。
あの様子だと彼女はそんなこと覚えてないだろうけど、おれはちゃんと覚えてる。
直接話したいって思うようになって、登校する彼女のあとをつけた。
そして、
藤井「 ストーカー？ 」
そんとき邪魔してきたのが藤井。
『 どけ、 』
藤井「 あいつになんか用？ 」
『 べつに 』
藤井「 さっきからずっとつけてたよな 」
『 ええやろそんなん 』
藤井「 あいつ俺のもんやから 」
やめとけ、と悪戯っぽく笑ったそいつも、あとから知れば所詮ただの男友達で。
『 あいつのこと絶対奪ったるからな 』
なんて宣言してしまったから、
早く他の誰かの物にならないようにと焦ったばかりに、プロポーズをしてしまった。
*
というわけなんだが、そんな気持ち悪い女々しいエピソードを言える訳もなく、
『 見かけた、そこらへんで 』
なんて適当に嘘をついた。
でも何しろ突っかかるのは、藤井のことを名前で呼んでること。
やめろ、なんて怖がらせるだけで絶対意味が無いし、お願いするのなんてらしくない。
ああ、どうすればええんや。
と頭をかきむしってると、パーカーについていたフードが頭にかかった。
『 え？ 』
驚いて顔をあげれば、彼女がおれのフードをしっかり被せて、
「 …見せないでって、言ったじゃないですか 」
彼女の少し赤くなった頬と藤井で、もう心に余裕なんてなかった。
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ゆり。(プロフ) - いやーやっぱり、楓花さんが書く小瀧は最高ですね！！甘噛みピアス・ラビット病時代から追っかけてるゆり。です！！楓花さんの書く小瀧大好きです！！これからも頑張って下さい！！ (2019年3月22日 21時) (
レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - この話大好きなんです！ほんとに更新楽しみで毎日気になってます！ (2019年3月11日 17時) (レス) id: 2ffc564c45 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ@しげりゅせLove(プロフ) - めっちゃ好きな作品です！！これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 62da3e1a6f (このIDを非表示/違反報告)
SEIA(プロフ) - 好きな設定です!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2019年2月27日 20時) (レス) id: 8c23c6891c (このIDを非表示/違反報告)
可愛いカミ様(プロフ) - うぐぁ"っ、。かわいい、、新作おめでとうございます！頑張ってください！ (2019年2月25日 21時) (レス) id: ad5ae62bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓花
| 作成日時：2019年2月23日 14時
