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逢いに来た、と言った小瀧くんの横顔。
胸の奥の奥がぐっと掴まれて絞られるように疼く。
「え」としか言えなくて彼の精一杯の言葉にわたしはリアクションができなかった。
これが、胸きゅんっていうやつなの。
こんな少女漫画みたいなことあっていいの!!?
なんかいえや、
照れたような赤い顔に、わたしは釘付けになる。
なんか言わなきゃ。
…ここはどうするべき?
笑えばいい?それとも素直にお礼をいえばいいのかな…
わからない、どうしよう。
小瀧くんの目がだんだん細く、わたしを睨むような、ジト目のような、威圧でもするような感じになった時、
開いてた窓からふわりと優しい風が吹く。
「 …っ、! 」
わたしの前髪がはらりと吹かれて、同じようにわたしを見つめる小瀧くんの髪も靡いた。
彼の隠した色がみんなに見られてまう!!
そう思った時には、机に膝立ちして小瀧くんの頭をぎゅっと抱きしめるように、隠していた。
『 お、おい… 』
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百那「 …あいつ、やるやん 」
藤井「 や、やっべ 」
百那「 今更何焦ってんねん 」
藤井「 焦ってへん 」
百那「 はよせんと、ほんまに取られてまうよ〜 」
藤井「 引っ込んどけ 」
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小瀧side
『 お、おい、… 』
それは、ずるいやろ…、
ほんま反則やって、可愛すぎるて、
あったかい温もりに包まれる。
それだけで幸せで昇天しそう。
昨日あんなにイライラして苦しんだご褒美やな。
まあクラスの全員が注目してることが辛いけど。
「 …だめです、 」
『 え? 』
「 ピンク色、わたし以外に見せないでください 」
『 …え? 』
どうして、と聞くとゆっくりお互いの体が離れて、
おれの顔が真っ赤なように、彼女の顔も赤かった。
「 …その髪にドキッとするのは、わたしだけがよくて 」
そんな理由じゃあかんかな、
下向いて笑う姿があまりにも輝いて、胸にグサッと刺さって。
『 …あんたもおれ以外にその顔見せるな、 』
結構ドキドキして、死にそうなんやから。
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ゆり。(プロフ) - いやーやっぱり、楓花さんが書く小瀧は最高ですね!!甘噛みピアス・ラビット病時代から追っかけてるゆり。です!!楓花さんの書く小瀧大好きです!!これからも頑張って下さい!! (2019年3月22日 21時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - この話大好きなんです!ほんとに更新楽しみで毎日気になってます! (2019年3月11日 17時) (レス) id: 2ffc564c45 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ@しげりゅせLove(プロフ) - めっちゃ好きな作品です!!これからも頑張って下さい! (2019年3月10日 22時) (レス) id: 62da3e1a6f (このIDを非表示/違反報告)
SEIA(プロフ) - 好きな設定です!更新楽しみにしてます!頑張って下さい! (2019年2月27日 20時) (レス) id: 8c23c6891c (このIDを非表示/違反報告)
可愛いカミ様(プロフ) - うぐぁ"っ、。かわいい、、新作おめでとうございます!頑張ってください! (2019年2月25日 21時) (レス) id: ad5ae62bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓花 | 作成日時:2019年2月23日 14時