スーパー器用 ページ49
川「・・ねえ白布、華原さん上手くない?」
白「・・うん。」
ピンポイントではないが、
着実に高めで打ちやすそうなトスを上げていく華原さんになんとなく圧巻され、そう言うと、
白布も驚いているようで、どこか抜けたような返事が返ってきた。
川「華原さんってなんなんだろ・・」
白「は?」
川「美人だし、性格いいし、勉強できるし、ゲームもできるし、ピアノはずば抜けて上手いらしいし。」
白「・・・・、」
川「俺、華原さんが全くできないこと1個も見つけてないんだけど。」
白「・・あいつにも弱点くらいあるけどな。」
川「え、そうなの!?」
『芹那!』
ボールを受け入れるように肘を曲げてから、
ある程度の勢いを乗せて、ボールを上げる。
芹「おっけ!」
少し低いかな、と思ったが、
芹那は難なくボールを打ち込んだ。
低くとんっ、とボールが落ちる音がした時、
ピピーっと試合終了の笛がなる。
25-10、1組の勝ち。
やりきった安心感に息をつく。
その時。
芹「いえええぇぇぇぇい!あかりーー!!」
『っ、!?』
がばっ、と後ろから芹那が肩を持ってきて、
みんながハイタッチを求めにくる。
「ナイスー!」
「このチーム超いい感じじゃーん!」
ぱちん、ぱちん、とハイタッチを交わした時の、みんなの満足そうな顔に、
思わず顔が綻ぶのを感じた。
試合が終わり、コートの外に移動していた時、
右を歩いていた芹那が、いきなり右側に駆け出し始める。
『芹那?』
驚いて芹那が向かう方を見ると、そこには白布くんと川西くんの姿があった。
芹「うえええい、勝ったー!」
そう言いながら、ハイタッチを求める芹那。
川「おつー。」
白「菅野バレー部入った方が良かったんじゃね?」
ハイタッチをしながら、2人はそう言った。
芹「それを言うならあかりもでしょ。あかりー!」
そう呼ばれたので、歩いて行くと、
白布くんと川西くんがハイタッチをしてくれた。
川「まじで上手かったよ華原さん。」
白「おつかれ。」
『ありがとう。』
やっぱりバレー部の人に褒められると嬉しいなあ。
そう思い、少し微笑んだ。
川「さっき話してたんだけど、ほんとなんでもできるね華原さんって。」
『え?』
唐突な言葉に驚いていると、なぜか芹那が頷いた。
「そーだよ。だってあかりスーパー器用だもん。」
「「『スーパー器用・・?』」」
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おしお - いえいえ!こちらこそ要望に応えられずすみません・・・実は要望なんて初めてですごく嬉しかったんです。本当にありがとうございました。本当にごめんなさい。 (2019年5月7日 19時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 理由があったんですね! 何も考えずにコメントしてしまい、申し訳ありませんでした。 (2019年5月5日 9時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 他にも読者様の中に「夢主を自分の名前に変換したい。」と思っている方がいらっしゃいましたら、参考にしたいので是非コメントで教えて下さい。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 百花さん» ご要望ありがとうございます!夢主の名前を自動変換不可能にしているのには理由があるので、申し訳ないのですが少し考えさせて下さい。やり方は知った上です。本当にすみません。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 要望なんですけど、主人公の名前、自分の名前にできませんか? (名前)って入れればその人の名前に自動変換してくれるんですけど、もしやり方わからなかったようならごめんなさい。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おしお | 作成日時:2019年3月5日 19時