ピアノとバレー (白布 賢二郎) 3

白布くんside&決戦 ページ17

白「トイレついでに華原の様子見に来ただけ。川西は下品なこと言うな。」



華原の前で・・・



芹「あ、そうだったの。」


川「ごめんごめん、無意識に思ったこと言っちゃった。」


白「気を付けろよ。」


芹「え、あかり食器洗ってくれてたの？手伝ったのに・・・」



菅野がシンクに置いてある泡がついた食器を見て、そう言った。



『大丈夫だよ。大した量じゃないから。』



すぐ終わらせるね、と華原はまた洗い物を再開する。


いや手伝う、と言って菅野もそれに加わった。



川「ね、華原さんもさ、それ終わったらいっしょにゲームやろうよ。」


『うん。終わったら参加させてもらおうかな。』


川「おけ。」


白「そういえば結局さっきどっちが勝ったの？」


川「俺の逆転勝利。」






あかりside




2人は話しながらリビングに戻っていった。



『芹那負けちゃったんだ。』


芹「んー、2人から集中攻撃食らってね。」


『あはは。白布くんには勝ったの？』


芹「いや、白布くんは途中でトイレ行くために自分で落ちた。」


『あ、そうなの。』


芹「うん。ねえ次は男vs女のチーム戦にしよ。」


『どうして？』


芹「あかりがいたら勝ち決定だから。」


『どうかな・・・まあ、2人に聞いてみようね。私はいいよ。』


芹「よっしゃ。ありがと。」


『ううん。』


芹「んじゃ、終わったし行こっか！」


『そうだね。』



芹那はすばやく濡れた手をタオルで拭くと、チーム戦じゃあああ！、といいながらリビングへ駆けて行った。


ふふ、相変わらず負けず嫌いだな・・・


私も手を拭いて、リビングへ向かった。



川「あ、華原さん。これ華原さんのね。」



リビングに着くと川西くんにコントローラーを渡される。



『うん。ありがとう。』



私はソファーに座り、テレビ画面を見ながら対戦に使うキャラを選んだ。


芹那と川西くんは手首を回したり、指を鳴らせていたりして、本気だ。



川「菅野、本当にチーム戦でいいんだよね？白布さっきは途中で自爆したけど、普通に強いよ？大丈夫？」


芹「はぁん？大丈夫はコッチのセリフ。あかり舐めんなよ。」



・・ケンカ？



『あ、あの、みんなキャラ選び終わったし、始めよう？』



そう声をかけると、2人はさっとテレビに向き直り、川西くんはスタートボタンを押した。


3、2、・・とカウントダウンが始まる。



芹「あかり、頑張ってね！」


『うん・・・』

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