白布くんside4 ページ9
華原、という表札が付いてるのは奥に階段が見える敷地の入り口で、
入り口と壁つながりで右隣にガレージがあった。車は止まっていない。
長めの階段を登ると家があるのか、屋根が高いところに小さく見える。
そしてそれらの外壁は全て、白で統一されていた。
いかにも現代風でしゃれた、豪邸。
・・・・なんか、流石というか。
川「オシャレな家だね。」
白「ああ・・・」
突然通話のコール音が聞こえた。
音の方を向くと菅野がスマホを片手に家を見上げていて、
スマホにはあかり、という表示。・・かけてるのか。
沈黙に流れるコール音。
芹「・・・ん、出ない。」
菅野が通話の呼び出しを止め、呟く。
川「出られないのかな。留守?」
芹「わかんない。とりま行ってみよ。」
そう言って菅野が入り口へ進む。
俺と川西もそれに続き、階段を登り始めた。
白「そういえば、なんで今日華原の家来たの?」
そう聞くと、菅野が心配そうに顔を歪めて言う。
芹「あかりが昨日から音信不通なんだよね。」
白「え、」
音信不通・・・?
川「菅野が心配でたまらない、っていうから図書館帰りにいっしょに行くことになって。」
白「なんで図書館帰り?」
芹「川西と今日図書館行くのは元々約束しててさ。」
川「華原さんのことは心配だけど、午前中からの約束だからすっぽかせない、って菅野が。微妙に優しいよね。」
芹「うるさいな。」
2人が軽く言い合ってる内に階段を登り終え、
目の前には白を基調とした綺麗な玄関。
芹「ピアノの音は聞こえない、か・・・」
菅野が家を見上げながら呟く。
川「普通じゃないの。」
芹「今まで私がここに来ると、ピアノの音が聴こえない時より聴こえる時の方が多かったよ。」
川「え、マジで?」
菅野は頷くと、玄関に進みチャイムを押した。
・・・しーん。
2回目。
・・・しーん。
白「留守?」
芹「うーん・・・あかり、基本インドア人間なんだけどな・・」
川「え、そうなの?」
芹「うん。・・・まあいいや。」
え、・・・
菅野は扉の把手を掴み、引く。
すると・・・
がちゃ、
扉は開いた。
白「え・・・?」
川「いやいや、鍵かかってないて・・・」
大丈夫か?これ・・・
芹「お邪魔しまーす。」
菅野は少し大きな声でそう言いながら中に踏み込む。
俺と川西は少し戸惑ったが、菅野に続いて中に入った。
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おしお - いえいえ!こちらこそ要望に応えられずすみません・・・実は要望なんて初めてですごく嬉しかったんです。本当にありがとうございました。本当にごめんなさい。 (2019年5月7日 19時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 理由があったんですね! 何も考えずにコメントしてしまい、申し訳ありませんでした。 (2019年5月5日 9時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 他にも読者様の中に「夢主を自分の名前に変換したい。」と思っている方がいらっしゃいましたら、参考にしたいので是非コメントで教えて下さい。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 百花さん» ご要望ありがとうございます!夢主の名前を自動変換不可能にしているのには理由があるので、申し訳ないのですが少し考えさせて下さい。やり方は知った上です。本当にすみません。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 要望なんですけど、主人公の名前、自分の名前にできませんか? (名前)って入れればその人の名前に自動変換してくれるんですけど、もしやり方わからなかったようならごめんなさい。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おしお | 作成日時:2019年3月5日 19時