白布くんside ページ4
『・・・・____。』
色とりどりの花火が打ち上げられている中、
隣から、何かを呟いたような声が聞こえた。
そして、左手が繋ぐ手に少し力が入ったように感じた。
・・・・華原？
思わず左を見る。
白「・・・・・」
気のせい、だったのかな。
華原は夜空を見上げているままだ。
・・・でも、
なぜか、優しく微笑んでいた。
溶けそうな、切なそうな、笑み。
・・花火が綺麗だから？
笑みの理由は分からない。
けど、
その笑顔は、また心臓をうるさくする。
花火に照らされている横顔。
・・・綺麗すぎるんだよ。
早く、自分のものにしたい。
告白失敗したばっかだけど。
でも、いつか絶対。
本当はいつかじゃなくて今日が良かった。
だけどしょうがないし。
こいつが俺を好きになるのを待ってみてもいいかも。
・・・自意識過剰かよ。
・・・・それでも、
・・こっちばっかなのは、悔しいんだ。
膨らんでいく想いを表すように、
フィナーレに近づく花火は、その数を、大きさを、華やかさを増していく。
そして最後の1発。
それは、人々の歓声と共に花開き、
ゆっくり消えた。
終わってしまうのが物寂しくて、だけど綺麗で、スローモーションみたいに見えた。
跡を残すように夜空に広がっている煙。
花火は終わり、周りの人々も帰り始めた。
スマホをポケットから出して、時間を確認する。
8時50分か・・そろそろ帰らないと。
左を向いて、声をかけた。
白「華原。」
『・・・・・。』
・・・名残惜しいの？
華原は夜空を見上げたまま、放心している。
白「・・華原ー。」
『・・・・うん。』
返事した。
白「帰ろ。」
『・・・うん。』
俺が手を引くと、華原はゆっくり歩き出す。
白「どうした？ぼーっとしてるけど。」
『・・花火が終わると、やっぱり寂しくて。』
白「・・まあ、綺麗だったしな。」
『そうだね。すごく綺麗だった・・・』
もう一回見たいな・・、と夜空を見上げながら華原が呟く。
白「また来ればいいじゃん。」
そう言うと、華原が俺を見つめてきた。
『・・・そのとき、』
白「？」
『そのとき、・・白布くんもいっしょに来てくれる？』
白「は・・？」
俺、も？
なにそれ・・・それって。
白「また、俺と来たい？」
そう聞くと、少し微笑む華原。
『うん。すごく。』
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おしお - いえいえ！こちらこそ要望に応えられずすみません・・・実は要望なんて初めてですごく嬉しかったんです。本当にありがとうございました。本当にごめんなさい。 (2019年5月7日 19時) (
レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 理由があったんですね！ 何も考えずにコメントしてしまい、申し訳ありませんでした。 (2019年5月5日 9時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 他にも読者様の中に「夢主を自分の名前に変換したい。」と思っている方がいらっしゃいましたら、参考にしたいので是非コメントで教えて下さい。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 百花さん» ご要望ありがとうございます！夢主の名前を自動変換不可能にしているのには理由があるので、申し訳ないのですが少し考えさせて下さい。やり方は知った上です。本当にすみません。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 要望なんですけど、主人公の名前、自分の名前にできませんか？ （名前）って入れればその人の名前に自動変換してくれるんですけど、もしやり方わからなかったようならごめんなさい。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おしお | 作成日時：2019年3月5日 19時
