優子さん ページ46
放課後。
私はいつも降りる駅の１つ前の駅に降りる。
何故なら今日は優子さんの家にレッスンへ行くから。
『・・・ここであってるよね・・』
目の前には綺麗な一軒家。
優子さんが送ってきた地図の通りに来たけれど、合っているか不安だ。
意を決してチャイムを押す。
インターホンからはーい！、という聞き慣れた声がして、
ドタドタという足音のあとガチャっとドアが勢いよく開いた。
挨拶をする暇もないまま抱きしめられる。
優「・・・あかり・・！」
『ゆ、優子さん、苦しいです。』
優「よかった。変わってないわね・・・」
『優子さんこそ。』
そう言うと優子さんは私から離れ、安心したような顔で私を見つめる。
優「待ってたわよ。さあ入って。」
『はい！』
優子さんが私を連れてきたのはピアノ室。
グランドピアノと大きな窓のあるスッキリした部屋だ。
『このお家綺麗ですね。』
優「ありがとう、買ったのよ。今は子供もいるの。」
『そうなんですか！おめでとうございます。』
そう言うと優子さんは笑ってくれた。
優「じゃあ、早速始めましょうか。」
『はい。』
優「次のコンクールとかは考えてるの？」
『えっと、ショパンコンクールに出ようかと考えています。あとその前に9月の文化祭でピアノを弾くことになっているので、その時もショパンコンクールの課題曲を弾こうかと・・・』
優「なるほど、その文化祭をリハーサルみたいな感じにするってことね。」
『はい。』
優「曲は決まってるの？」
『いえ、まだ・・・』
優「そう、でもそろそろ決めないとね。あかりの弾きたい曲でいいと思うけど・・・もうピアノは弾いてる？」
『はい、昨日も弾きました。』
優「ブランクとかは感じてない？」
『・・・そうですね。思ったよりはありませんでした。』
優「そう。なら一度聴かせて！聴いてみるのが1番いいわ。」
『は、はい。えっと曲は・・・』
優「うーん、そうね。華麗なる大円舞曲は覚えてる？」
『はい。』
優「じゃあ、それでいきましょ。」
優子さんはにっこりと笑う。
私はピアノの椅子に座った。
そして鍵盤に手を置き、演奏を始めた。
優子side
・・・・すごい。
ブランクなんて微塵も感じない。むしろ今の方が・・・
なにより、音が美しい。
・・・・百合那みたいね。
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おしお - それにあかりもですね・・・。あの美女2人の容姿めちゃめちゃ好きなんです・・・。 (2020年2月18日 22時) (
レス) id: 12731af34f (このIDを非表示/違反報告)
おしお - はい！ハニレモ大好きです！芹那ですよね笑「那」の部分だけ変えて他はまんまモデルにしました。不快に思わせてしまったならばすみません・・・ (2020年2月18日 21時) (レス) id: 12731af34f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 急ですみません。 あの、八二一レモンソーダ読まれてますか？ (2019年11月9日 0時) (レス) id: d5865b86c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おしお | 作成日時：2018年10月9日 15時
