第2話 ページ4
貴方side
私はある国のお金持ちの奴○隷。
家には、夫婦と子供が2人。
夫婦の名前は、ジャックさんとミナさん。
私より2つ上の男の子と私と同じ歳の女の子。
男の子はアルバ。女の子はルー。
奴○隷と言っても特に酷い扱いを受けることは無い。
口元のキズを見てもいじめない。
失敗したら少し強めに怒られるくらい。
でも、アルバがドロドロになって帰ってきた時の方がミナさんは怒っていた。
街を冒険したり、かくれんぼをしたりした。
2人に魔法を見せてあげたこともあった。
皆私を家族のように扱ってくれた。
私は毎日がとても幸せだった。
でも、ある日そんな幸せはほんのひと時に過ぎなかった。
私達の家に非従魔が入って、皆を襲った。
ジャックさんが皆を逃がす為に屋敷に残った。
逃げる途中に会った非従魔から、逃がす為にミナさんが、部屋に残った。
3人でキズだらけになりながら必死に走った。
酷い雨が降っていた。
アル「クソッ、クソっ！！！」
ルー「どうしよ、このままじゃ、おとうさんとおかあさんが」
貴方「とにかく遠くに逃げないと…ッ！」
パキン
金属が割れた音がした。
アル「あ…」
ルー「ピンが…」
貴方「え、うそ、そんな」
割れたヘアピンは、ジャックさんから貰ったものだった。
この世界では奴○隷に、道具と自分の魔力を使って、物を与える。
それを枷の様な形するか、はたまた、アクセサリーの形にするか個人の自由である。
だけど問題は、主従の解除には
【『主人からの一方的な契約解除』か『主人からの魔力提供の終了』の2パターンがあり、魔力提供の終了とは、主人の死亡を意味する】
ということ。
貴方「うそ…」
アル「じゃあ、とうさんは…ッ嘘だ！嘘だ！そんな事あるはずが無い！」
ルー「でも、これが壊れたならそう言うことじゃん！」
アル「クソッ…」
ルー「嫌だよ、私、おとうさんとおかあさんに会いたいよ…」ボロボロ
アル「俺だってそうだよ…」グスっ
ルー「なんでこんなことに…」
そう。普通なら有り得ないのだ。
非従魔が人の家に忍び込み、人を襲うなんて。
通常、非従魔は、森など人気の無い所によくいる。
街なんて以ての外で、もし仮に居たとしても、討伐隊が対処する。
それが今回、人の家に、私たちの家にいた。
普通なら討伐隊に見つかって倒されるはずなのに。
なんで？なんで？
そんな疑問ばかりが頭を埋めつくした。
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トガリ(プロフ) - とっても面白かったです！この世界観めちゃくちゃ好きです！更新頑張ってください！ (2022年3月7日 21時) (
レス) @page34 id: 39005c9052 (このIDを非表示/違反報告)
ピコピコハンマー(プロフ) - コメントありがとうございます！！そう言って貰えるととても励みになります！！更新頻度遅くて申し訳ないです！これからも楽しんで貰えると何よりです！！ (2022年3月6日 13時) (レス) id: 5ed1a8a982 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 最高でした続き楽しみにしてます！ (2022年3月6日 1時) (レス) @page34 id: 6a618ffaf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピコピコハンマー | 作成日時：2021年7月10日 22時
