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「ニノ、ありがとね。」
「別に。次からはちゃんとして下さいね。」
「はーい。」
俺の机に座りながら
でっかいパンを食べる彼。
「ニノも食べる？」
「うん。ちょーだい。」
彼の手の中に収まったままのパン。
パクッ
口に含んだパンは、甘くて。でも美味しくて。
「もうちょっと。」
パクッ
「そんな旨い？このパン。」
「うん。おいしい。」
「口、付いてるよ。砂糖。」
「とって。」
口元に触れた彼の親指。
「はい。とれた。」
「あんがと。」
「ニノって、何か変だよね。」
「変って何よ。」
「わかんないけど、何かすげー変。」
「お前もな。」
フワフワしたくだらない会話。
一番後ろ、窓側の一番端の席。
けして目だつことのない優しい会話。
クスクス笑う俺と彼の優しい物語。
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作者名：@ | 作成日時：2016年1月5日 11時
