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ym side
出て行く背中を見つめながら、床に落ちた服を手繰り寄せる。
「はっ、…っ…ぅ、はぁ…！」
早く…早く薬、飲まなきゃ。
小さな瓶に入った白い錠剤。
ざらっ、と適当に掌に出して口に運んだ。
飲み込む直前で��絶対に乱用しないように��と念を押す医師の言葉を思い出したけど、そんなの気にしてられなくて飲み込んだ。
「っ…ん、…はぁ……」
水無しで飲んだから胃が荒れることを覚悟して。
やっと落ち着いた頃、無残に後ろから零れ落ちる液を拭って、放たれることのなかった自分のを一人虚しく擦った。
あいつの正体も知らされないまま…と言っても大体わかってるけど、血を吸われて体を許しての繰り返し。
抵抗したらした分だけ多く吸われるとわかったのは最近のこと。
血が上手く作れなくてよく体調を崩す俺にとっては命取り。
だから抵抗せずに大人しく上げて、終わったら出来るだけ早く薬を飲んで。
理由言って、俺に近づかないで貰えたらそれでいいのに。
…それを言えないのは…どうして？
＿＿＿＿＿＿
ar side
in「だーいちゃん！」
『…おぉ、久しぶり』
in「ほんと久しぶり！最近だいちゃん遊んでくれなかったからぁ〜」
中庭のベンチに座っていると後ろから抱きつかれた。
まぁ相手はわかり切っていたから振り向かなかったけど。
『…ん、ごめん』
in「冷たいなぁ、唯一の友達離れてっちゃうよ？」
『はいはい、ごめんって』
たまたま授業が同じで仲良くなったいのちゃん。
そして唯一俺が吸血鬼であることを話した人物。
前はよく普通に遊んでたけど、今じゃ…
in「なに、彼女でもできた？」
『ちげぇよ、遊び相手がいるだけ』
in「え、もしかしてそっち系な感じ？だいちゃんも最低だねぇ〜」
『お前からは言われたくねぇよ』
in「男？女？」
『男。血も貰ってる』
in「……へぇ」
『…あ、じゃあ俺行くわ』
珍しく暗めのトーンに驚きながらも授業あるから、とベンチを立った。
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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
