三滴目 ページ7
ar side
あれから見つけるたびに捕まえては血を吸って。
嫌がるこいつに瞳を見せれば動かなくなる体。
涙を流しながら震える姿に興奮して。
血を飲んだ後は必ず処理させるのが毎回。
どんどん上手くなって、俺好みになる。
そして、俺たちが体 を重 ねるまではではさほど時間が掛からなかった。
もう諦めたのか抵抗することも無くなって瞳を見せつけずとも服を崩して首筋を晒す。
ほら、今も…
「……はい」
『最近やけに従 順だな？まぁ手間が省けていいけど』
ぺろっ、と首筋を舐めると自然と見えた赤黒いアザ。
女の血を飲んでいた時は跡形もなく消していたけど、今では俺が飲んでいるって感じがほしくて消える寸前で止める。
いくつもいくつも真っ白な肌に残っていたアザ。
ちょっと飲みすぎたかな…なんて。
そんな考えも一瞬で、すぐに頭の隅に置くと躊躇いもなく牙を突き刺した。
「はぁっ！…っ…」
『んっ……、く…』
ごくっ、ごくっ…と喉を鳴らしながらこいつの後ろに手を伸ばす。
一瞬跳ねるけど慣れたように俺の服に掴まった。
＿＿＿＿＿＿
「んぁっ…っ…！んぅ…、ひぁ…！」
『はっ…きもちっ…』
別にこいつは恋人でもねぇし、好きでもないからただただ自分の欲を発散するためだけのもの。
特別な感情とか、愛情とかめんどくさいだけ。
逆にこういう関係の方がはっきりしてるしやめる時だって捨てるだけじゃん？
回数を重ねていくうちにわかったこいつの感じるところも一回もせずに自分の気持ちいいとこだけを突いた。
だからまだ一回たりともこいつが達していることはない。
微弱な快感を与えて終わるだけ。
そんなことを考えていると俺も終わりが近くなって動きを早めた。
暫くしてとぷっ、とこいつの中から溢れ出した液。
いつも出す瞬間は慣れないのか、体を震わせる。
俺にはどうでもいい事だけど。
『…ありがと。じゃ、またね』
金属音を立たせてベルトを直すとこいつのことを気にかけるなんて考えはなく、足早にその場所を過ぎ去った。
あいつが息絶え絶えに薬を飲み込んでいるとも知らずに…＿＿＿。
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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
