九滴目 ページ30
in side
暫く喋って、持ってきた花を生けようと花瓶を手にした時だった。
in「...ぅおっ...、」
予想より重くて、重力に逆らえずそのまま花瓶は真っ逆さま。
ガシャン！とガラスの破片が飛び散った。
「いのちゃん大丈夫？！」
すぐ後ろのベッドで横になっていた涼介が起きうとするから、それを宥めて。
宥めたはいいけど...
生憎ビニールもないし、箒もない。
仕方なく手で拾い集めると指先にちりっとした痛み。
嫌な予感がして薄目で見ると、中指の腹にぷくりと真っ赤な血が盛り上がっていた。
そしてそれはどんどん大きくなって、ついにはたら...と手のひらまで伝うほどに。
in「あちゃ.....やっちゃった.....」
そうげんなりしてた俺の元に廊下からパタパタと音が聞こえて。
ガラッと開けられたそこには看護師とは思えないほどのガタイがいい男。
それに.....めちゃくちゃ顔整ってる。
tk「涼介大丈夫？！なんかっ.......たね、これは...」
「雄也、花瓶割れただけだから.....。でもいのちゃんが...」
あまりにも声が良くて少し呆然としながら二人の会話を聞いていた。
tk「え、少し失礼しますね」
in「っ？！.....」
俺の手をとってまじまじと見られる。
腰が引けてしまうくらいどアップになる顔。
でも俺の腰は床についてしまう前に支えられてしまった。
tk「おっと.....大丈夫ですか？」
in「は、はぃ...」
tk「少し深く切られてるみたいなので治療室で手当しますね」
涼介に一言告げて連れてかれる俺。
少し手首を触られて、腰を支えられただけなのに。
熱い。
手首も腰も...全部。
バクバクうるさい胸。
.....一目惚れ...しちゃった？
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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
